混雑の万博でやってはいけない!?「もったいない」8つの行動とは

3時間前

大屋根リングの柱の下に座り込む人も続出

(写真10枚)

10月13日の閉幕日まであとわずかとなり、『大阪・関西万博』(会場:夢洲駅)に入場できること自体が幸運と言われるほど。

せっかく万博に行くことができる「入場予約」がとれているのに、「もったいない」と思われる行動も。より楽しむために避けるべき8つのこととは? 会場は大混雑が予想されますが、初めて万博を訪れた方が少しでも楽しめますように!

【1】実はやってしまいがち? 予約を取り消す際のミス…もったいない

最近SNSでよく見るのは、ほかのパビリオンを狙うために既存の予約を取り消すときなどに、間違えて日時予約そのものを取り消してしまったというもの。

かつてであれば、すぐに取り直すことができましたが、今となれば非常に困難(未使用チケット所持者が常に枠を狙っています)。「変更」ボタンのすぐ横が「取り消し」ですので、慌てているときは極力触らず、ダブルチェックを忘れずに。

変更と取り消しボタンが近くて、時間を変えるつもりが取り消しを押してしまったり!?
変更と取り消しボタンが近くて、時間を変えるつもりが取り消しを押してしまったり!?

【2】なにも準備して行かないのは…もったいない

ほとんどのパビリオンが長蛇の列で、ときにはお目当ての場所が「予約がいるだなんて!」と驚く人も。どこにも入れずにガッカリして、数時間で帰ってしまったという声も聞きます。少なくとも、気になっているパビリオンが予約制か、先着順かの確認を。

そして、パビリオンだけがお楽しみではありません。毎日行われるウォータープラザのイベント(※1)、プロジェクションマッピング(EXPOホール「シャインハット」)、天候により中止する可能性もありますが、花火、ドローンショー「One World, One Planet」もあります。

10月からは、「空飛ぶクルマ」ことeVTOL機のデモフライトもスタート。4日~7日、9日~13日に、離陸時刻は11時頃~、14時頃~の1日2回を予定(土曜日のみ、16時頃の飛行も検討中。10月4日は11時中止、14時・16時は天候次第)。

ポップアップステージでは、その日限りのパフォーマンスも。これぞレアもの!
ポップアップステージでは、その日限りのパフォーマンスも。これぞレアもの!

そのほかにも、毎日のように内容が変わるイベント会場(※2)、ポップアップステージ(北・東内・東外、西)、パビリオン前のステージも。パビリオンも楽しいですが、その日限りのイベントはさらにレア感があり、異文化を体感するだけでも充分楽しめます。

また、「よしもとwaraii myraii館」では、朝から夜までお笑い芸人がステージに登場。18時15分〜20時45分は、今やよしもと関連イベントにも派生するほど人気企画、盆踊り×カラオケが楽しめる『盆踊りのアシタ』を実施。「盆踊り神4」といわれるレイザーラモン、藤崎マーケットが登場する日は、特に大盛り上がり!

「よしもとwaraii myraii館」では、芸人が次々と登場。「盆踊りのアシタ」は名物コーナーに
「よしもとwaraii myraii館」では、芸人が次々と登場。「盆踊りのアシタ」は名物コーナーに

【3】疲れて、そこらへんで座り込むのは…もったいない

せっかく朝早く入場できたのに、入場ゲートの混雑に疲れて周辺のベンチで休憩する人、会場に入場後にどこへ行くのか地図を広げて相談している人がいますが…朝は列が短めな“ボーナスタイム”。

可能であれば、事前に最初にどこに行くのかだけでも決めておくのがおすすめ! どうせ座るならイスを持参して、お目当てのパビリオンやレストランの列へ並びながら休憩してみては。

大屋根リングでピクニック気分を味わえることも…ぜひ天気のいい日に!
大屋根リングでピクニック気分を味わえることも…ぜひ天気のいい日に!

また日中や夕方以降、「疲れてしまった」と大屋根リング下の地面に座り込む人も見かけますが、せっかくなら気持ちのいい場所で休憩するのがおすすめ。大屋根リング上の芝生スペースは、ピクニックのように座って楽しむこともできます。西側にある団体休憩所であれば海を眺めることができ、近くのフードコートやキッチンカーでごはんやドリンクを買えば、海景とともに満喫できます。

団体休憩所西は、「未来の都市」と「くら寿司」の奥
団体休憩所西は、「未来の都市」と「くら寿司」の奥

【4】「〜時間待ち」と言われてあきらめるのは…もったいない

パビリオンはもちろん、レストラン、お土産ショップ、トイレまで行列です。1970年の『大阪万博』で月の石に何時間も待つ人がいたように、今の時期は行列に並ぶの含めて“万博”なのです。

並ぶのも難しい!? 「これは何の列ですか?」と尋ねる人も続出
並ぶのも難しい!? 「これは何の列ですか?」と尋ねる人も続出

「2時間かかります」と言われても、イタリアの最長7時間を思えば、2時間はもはや短い!? その半分ぐらいでいけるところもあれば想定通りのことも。ぜひ携帯イス、暇つぶしアイテムを持って、並ぶ準備万端で(そして、並んでいるときにスマホで当日予約を狙いましょう)。

列が規制され、並ぶことさえ許されない場合も!もはや並べたらラッキーの気持ちで!

【5】「並べないの?」と聞く時間が…もったいない

「入場制限中 再開時間未定」という看板があるにも関わらず、「私1人ぐらいいいでしょ」とおねだりする人もいますが、制限時は並べません。

また、「いつ並べるようになるのか?」と聞いても、周辺の混雑を避けるためにスタッフは明言を避けます。当日分が締め切られていなければ、行列が減ったタイミングで必ず列が開放されます。

入場制限中の看板がいたるところに…並べないので通行の妨げにならないよう様子見を
入場制限中の看板がいたるところに…並べないので通行の妨げにならないよう様子見を

その際、パビリオンが一気に人が入れる「グループ型」か、会場の混雑が緩和したら入れる「ウォークスルー型」か、目視もしくは、ネットやSNSで確認を。

前者であれば、数十分毎(所要時間を確認を)にドンッと人が列が減るので、その直後が開放されやすく。後者は、並べるスペースがある程度できてから規制解除となります。待機スペースの空き具合を、通行の妨げにならないように見定めましょう。

【6】いくつ回れるか? パビリオン“数”を気にするのは…もったいない

せっかく1時間並んでパビリオンに入場できても、動画や説明を読み込まずにスルーして、サッと出てしまった後、「あのパビリオンは面白くなかった」という人も。受け身で楽しめるパビリオンもありますが、美術館や博物館と同じで、説明を読み込んで発見できることもあります。

例えば、モザンビークの17歳の少年が廃棄物を使って作った小型自動車といった並々ならぬ若者の力を感じる展示、セルビアでは子どもの頃にゲームの「テトリス」が好きで、現在の仕事にも影響していると語る生化学者のエピソードなど、感嘆してしまう内容があちこちに。

大屋根リングを歩くのにも大分混雑してきました…夜の花火前は特に注意を
大屋根リングを歩くのにも大分混雑してきました…夜の花火前は特に注意を

パビリオンで展示物をじっくり見ると、きっと充実感が変わってくるはず(日本館もイアホンを持参して、解説をスマホで聞きながら展示を見ると満足度アップします)。ただ、説明などを読むときは極力人の流れの妨げにならないようにご注意を。

また、要予約のパフォーマンスを見ている最中にも関わらず、スマホで別パビリオンの当日予約を狙っている人もいますが、それももったいない。きっともっと真剣に観たかった方がいたはず。そっとやっているつもりでも、光が目に入ってくるので、周囲は気づいています。

【7】目立つデザイントイレに並ぶのはもったいない

会場内にある「デザイントイレ」は、女性トイレであれば個室数が少ないのが難点です。さらには、会場内で目立つため見つけやすいこともあり、人が集中しがちです。「トイレのデザインが見てみたい」という建築的な目的でなければ、せめて個室数が20以上あるトイレをチョイスするのがおすすめ。外にトイレ個室の数が表示されているので、事前に確認を。

トイレは数を確認してから、右上の貼り紙のように数が多いトイレを示していることも
トイレは数を確認してから、右上の貼り紙のように数が多いトイレを示していることも

女性の個室に限っていえば、東ゲートゾーンの、北東 E45(関西パビリオンの左側)は41室。東ゲート施設 東棟 E33であれば39室、サービス施設 南東 E52であれば38室(共に東ゲートマーケットプレイス付近)。

同様に、西ゲート付近にも個室数があるトイレが多いので、数室しかないトイレに並ぶよりは、ゲート付近に戻る方が早い可能性が高いです。ちなみに、西のフューチャーライフゾーンのEXPOアリーナ「Matsuri」付近のL81は64室、L82は64室(イベントによって使用不可になることも)もあります。

【8】スタッフに激怒、日本人のイメージを損うのは…もったいない

スタッフに怒鳴ったり、ときには暴行を振るうなどの警察への通報沙汰も出てきてしまった万博。バススタッフに、遅れてきた同行者を「順番抜かして早く乗せろ」と怒鳴り続ける高齢男性も目撃しました。

怒りにまかせた行動は誰であっても避けるべき。そして、やはりせっかく日本語を覚えて来日してくれている外国人に対して怒鳴りつけるのは、日本人全体のイメージダウンになりかねません。

日本でのいい思い出もあるとは願うばかりですが、イヤな体験ほど心に刻まれてしまいがちです。

長時間並ぶのも、列に並べないのはもはや当たり前。海外パビリオンでは、スタッフが時間や場所を間違って教えてくれたり、イベントなどが時間通りにスタートしないということもありましたが、そのゆるさも海外っぽい!? リアルな異国体験をしているぐらいの気持ちを。

案内などしてもらったら、「ありがとう、サンキュー(パビリオンごとのありがとうを覚えていたらぜひ!)」と、感謝の言葉も忘れずに。

◇ ◇

今回の万博の理念は「いのち輝く未来社会のデザイン」。公式サイトでは「人類は、利己を優先するあまり、時として、自然環境をかく乱し、さらには同じ人類の他の集団の犠牲の上に、不均衡な社会を作り上げてきてしまったのも事実である」と書かれています。

自分だけを優先しすぎていないか…身に覚えがある人、もしくは同行者が当てはまる際は、万博という場の思いを改めて考えるきっかけになれば。「他者への共感を育み、多様な文化や考えを尊重しあうことによって、ともにこの世界を生きていく」が、実感できる場所でありますように。

(※1)音楽×噴水で魅せるショー『水と空気のシンフォニー』(11時~16時の毎時0分から、約5分)、『水と空気のシンフォニー』(『水と空気のシンフォニー』後に不定期開催、約20分)水と空気のスペシャルショー「アオと夜の虹のパレード」(夜に2回)

(※2)EXPOアリーナ「Matsuri」、EXPOホール「シャインハット」、EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」、EXPOメッセ「WASSE」(North、South)、ギャラリーWEST、EAST。イベントによっては要予約制の場合も事前にご確認を

文・写真/Lmaga.jp編集部

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