関西に急増の激安スーパー「オーケー」関東との違いは?「チラシを…」

2時間前

「オーケー南武庫之荘店」開店初日の入り口の様子(撮影:9月18日)

(写真7枚)

関東中心に店舗展開するディスカウントスーパー「オーケー」(代表:二宮 涼太郎)。関西3店舗目となる「オーケー南武庫之荘店」(兵庫県尼崎市)が9月18日にオープンした。続けて10月9日には、「オーケー北伊丹店」(伊丹市)が開店する。

◆ 2025年から続く関西出店…二宮社長は京都進出にも意欲

「オーケー南武庫之荘店」開店初日にインタビューに応える二宮社長(撮影:9月18日)
「オーケー南武庫之荘店」開店初日にインタビューに応える二宮社長(撮影:9月18日)

2025年内に「垂水小束山店」(神戸市垂水区)と「新在家店」(神戸市灘区)の出店が決まっており、さらに2026年は大阪に7店舗が開業予定と関西に立て続けに出店予定。関東に161店舗を展開する同社の社長・二宮涼太郎氏は、関東と関西の違いをどう見ているのか。

「オーケー南武庫之荘店」(撮影:9月18日)
「オーケー南武庫之荘店」(撮影:9月18日)

すでに関西にオープンしていた店舗は、「オーケー高井田店」(2024年11月開業 大阪府東大阪市)と「オーケー西宮北口店」(2025年1月開業 兵庫県西宮市)で、「どちらの店舗も客数が多く、売り上げも順調」と二宮社長。今回オープンの「南武庫之荘店」は「西宮北口店」に近いが、武庫川を挟んでいることや駐車場が多いことから、新たな客層が利用してくれるのではないかと展望を語った。

「オーケー南武庫之荘店」開店初日の様子(撮影:9月18日)
「オーケー南武庫之荘店」開店初日の様子(撮影:9月18日)

関西に出店が続くことについては、「不動産のことなので特に意図はなく、2025年と26年は兵庫と大阪に出店が続きますが、京都府の物件も探しています。今後も最低でも年に7店舗くらいのペースで継続的に出店したい」とした。

また、関東と関西で異なるターゲット設定はしておらず、食文化の違いはあっても、客単価も大きな違いはないと話す。ただし、「関西では絶対的な単価の安さに反応される傾向がある」とのこと。同店は、毎日価格が安い「エブリデーロープライス(EDLP)」を掲げ、特売などではなく、毎日同じ低価格で販売するという特色があるので、そこが関西の客層にマッチするかどうか、というところだろう。

「オーケー南武庫之荘店」開店初日の様子(撮影:9月18日)
関西限定の「デラックスモダン焼」「オーケー南武庫之荘店」開店初日の売り場の様子(撮影:9月18日)

「高井田店も、西宮北口店も、順調に売り上げを伸ばしておりまして、EDLPが通じないということではないと思っております。一方で、チラシを持って買い物されているお客様が多い傾向があります。週に1回、情報誌で我々が値下げしている商品をお知らせすると、それをチラシのようにお持ちになって買われています。そのため関西では、情報を関東よりしっかり出していくというように、関西のお客様に合わせる動きがあります」と二宮社長。

ほかにも、「西宮北口店」で兵庫の商品を好んで買う傾向がわかったため、「南武庫之荘店」や「北伊丹店」では兵庫の地産地消の商品を増やす。すでに三田ポークや六甲味噌、尼崎のポン酢などが、「南武庫之荘」店で導入されている。

「オーケー南武庫之荘店」開店初日の様子(撮影:9月18日)
「オーケー南武庫之荘店」開店初日の売り場の様子(撮影:9月18日)

「南武庫之荘店」の売り場をチェックすると、「デラックスモダン焼き」や「オーケー自慢の太巻寿司」、「オーケーのこだわり穴子巻き寿司」など、関東にあまりみかけない、関西でお馴染みの惣菜も並ぶ。

二宮社長は「今後の課題として、関西で馴染みのある商品をもっと増やしていきたい。一方で、我々が関東で販売数を増やしてきた商品があるので、関西ではまだあまり知られていないそれらのおすすめ商品を、地道な試食などで時間をかけながら増やしていきたい」とした。

「オーケー南武庫之荘店」開店初日の様子(撮影:9月18日)
「オーケー南武庫之荘店」開店初日の売り場の様子(撮影:9月18日)

◆ 10月9日、ついに「関西スーパー」本社のある伊丹へ進出

さらに二宮社長は、「数年前に関西スーパーさんといろいろございましたけど、10月にオープンを予定している北伊丹店のエリアは関西スーパーさんの本拠地ですごく厳しいので、あらためて頑張っていきたい」と、関西展開への決意を明かした。

「オーケー」は2021年に「関西スーパーマーケット」(伊丹市)の買収を断念している。なお、その「関西スーパーマーケット」は「イズミヤ・阪急オアシス」(大阪市淀川区)と2026年4月に吸収合併となり、存続会社である「イズミヤ・阪急オアシス」は「関西フードマーケット」へ変更することが9月25日に発表された。「関西スーパー」の屋号は残るが、社名は消える形となる。

取材・文・写真/太田浩子

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