急激に増えた「万博チケット、譲ります」、詐欺の可能性に注意

2時間前

1日券のイメージ写真。朝は人気が高く争奪戦に

(写真3枚)

閉幕日10月13日まで、『大阪・関西万博』の「満員」表示が話題となり、SNSやチケット取引サイト、フリマサイトで増えているのが「万博のチケット、譲ります」。すでに「騙された」と、注意喚起する声もあがっています。

その手口はSNSであれば、「行けなくなった」等の理由を述べて、PayPayでの支払いを要求するもの。定価もあれば、上乗せ、減額した価格もあるようです。PayPayでの支払い後、アカウントが消され連絡がつかない、チケットとして登録できなかったなど。

その逆に、「譲ってほしい」とSNSで投稿している人も散見されますが、これは「騙してください」と伝えているようなものかもしれません。日時が指定されたチケットは大変貴重。行けなくなったとしても、家族や友人を優先し、料金を本当に払ってもらえるか、信頼できない相手ではないと考える方がいいのではないでしょうか。

公式サイトの「来場希望日」のスケジュール。左側から9月、10月。時折だが、真っ赤な満員表示から黄色になる日も(9月21日・午後の時点)
公式サイトの「来場希望日」のスケジュール。左側から9月、10月。時折だが、真っ赤な満員表示から黄色になる日も(9月21日・午後の時点)

また残念ながら、チケット取引サイトでチケットを譲ったのに、先方が受け取れていないと先方が言い張り、金額が支払われないというケースについてのSNS投稿もありました。譲る側も詐欺に遭う可能性があるのです。

チケット譲渡の条件とは?

公式サイトでは、「不正転売されたチケットでは博覧会会場へ入場できません」と明記されています。そして、あくまでも譲る場合は、「ご家族またはご友人、同僚など個人の関係その他これに準ずる限られた範囲内においてのみ、チケットを譲渡(転売、贈与を含む)」となっています。

その際の条件は、譲渡の価格が取得価格以下であること。譲渡を受けるお客様がチケットに記載される来場者区分に該当すること。ただ、家族、友人、同僚であったとしても、日時の予約がされていないチケットの有料譲渡にはお気を付けください。日時予約が大変難しく、利用できないまま閉幕日を迎える危険性があります。

黄色マークになると予約できる可能性があるが、同じように狙っている人は多く…予約まで到達するのは難しい
黄色マークになると予約できる可能性があるが、同じように狙っている人は多く…予約まで到達するのは難しい

■予約できていないチケットは…

また、日時予約できていないチケット保有者が、「払い戻ししてほしい」と問い合わせて「断られた」と憤慨する声もありました。こちらについては、公式サイトにて「未使用の場合でもチケットの払い戻しは原則行いません」と明記されています。

映画館のチケットを買って、想像以上に上映が早く終わり、期間中に行けなかったとしても、当人の責任であり、払い戻しされない仕組みと同じと考えてみたはいかがでしょうか。『大阪・関西万博』は、9月上旬頃から日時予約が難しくなったものの、中止などもなく、9月・10月の混雑は当初から告知されていたという背景もあります。

チケットがあるけれども日時予約できていない人は、時間はかかりますが空き枠チェックを。そして、チケットがなく万博へ行く計画を立てたいという人は、前日に公式サイトで当日チケットの販売の有無が発表されますので確認を(数量限定、売り切れに注意)。もしくは家族・知人にその旨を伝えて、本人に行けない事情ができたときに、声をかけてもらえるようにする方がよいかもしれません。

焦ったばかりに、お金を取られて結局行けない…といった詐欺に遭わないようにお気を付けください。

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