苦節22年「亜流万博」続ける氣志團が本家万博へ「絶対NGでしょ?」

2時間前

ロックバンド・氣志團の綾小路翔が語る「オフィシャルな万博」への道(撮影9月14日:大阪市内某所)

(写真2枚)

「大阪・関西万博」のステージに9月15日に登場するロックバンド・氣志團。その誇り高き團長、綾小路翔が、9月14日に大阪市内で取材に応じ、いよいよ迫った大舞台への意気込みを語った。

氣志團が、EXPOアリーナ「Matsuri」で開催される『OSAKA MUSIC LOVER EXPO ARENA 2025』に出演する。2003年より『氣志團万博』という名称で、地元千葉県木更津市はじめ各所で、ももいろクローバーZら多種多様なゲストを招いた音楽フェスを主催し、22年。「万博イヤー」となる今年2025年には『関西氣志團万博 2025』として、大阪で独自イベントも開催した彼らが、満を持して「大阪・関西万博」に登場する。

◆ 「オフィシャルな万博」にまさかの大抜擢「関西に、一生足向けて眠れません」

綾小路に、翌日に控えた「本家」の万博への出演への思いをたずねると、「『亜流の万博』を22年続けてきた僕たちが、いよいよオフィシャルな万博へ。日本で過去いろいろな博覧会がありましたね…『つくば万博』のコスモ星丸とか、『花博』のTHE ALFEEとか…」と、過去の博覧会とそのキャラクターや、偉大なロック界の先輩の名前を挙げながら、語り始めた。

「いろいろなバックグラウンドを持った人たちが、どうやって共存していくか。それを我々が開催する『氣志團万博』のテーマとして掲げてやってきて、本家の万博にも少なからず思いを寄せてきました。大阪で4月と6月に『関西氣志團万博』を開催した際には、今回の万博でのライブは決まっていなくて。オファーにはびっくりでしたね。本家万博のステージに大人気アーティストのみなさんと一緒に立てる日が来るとは。我々、絶対NGになりそうなのに…まさかの大抜擢です」と興奮気味。

『OSAKA MUSIC LOVER EXPO ARENA 2025』出演者

「ちょうど今週『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』やっていますよね。日本で商業音楽をやっているうち、わずか数パーセントだけ、『ロッキン』に呼ばれないアーティストがいて。『ロック界の村八分』それが我々氣志團です」と自虐を交えつつ、「そんな我々を、『万博』と小藪さん(『KOYABU SONIC』)が拾ってくれた。ありがたいです。僕たちをこうやってライブに呼んでくれた関西に、一生足向けて眠れませんよ。足は千葉、内房に向けて寝ます」と、綾小路らしい方法で、感謝の気持ちを表現した。

さらに「これまで、ギャラは獲れたて野菜詰め放題、みたいな地方で開催される町の祭のようなイベントにも出てましたし、本当にいろいろな場所でライブをやってきました。でも、常にめげることなく、楽しんでやる、ということを信条にずっとバンドを続けてきたら、ついに『万博』ですよ」と来年2026年でデビュー25周年迎える同バンドの歩みを、感慨深く振り返った。

氣志團が主催する『氣志團万博2025~関東爆音パビリオン~』は11月15日、16日に「幕張メッセ」(千葉県)で開催。さらに綾小路は、10月3日から放送の連続ショートドラマ『湯村天使の吐息』(サンテレビ)の主演を務めることが発表されており、「永遠の16歳」の挑戦は、まだまだ続く。

撮影/木村華子 取材・文/Lmaga.jp編集部

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