「べらぼう」新キャスト・曲亭馬琴はツダケン、クセ者の声色に期待

2時間前

『べらぼう』で滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴)を演じる津田健次郎 (C)NHK

(写真2枚)

俳優・横浜流星が主演を務め、吉原の貸本屋から「江戸の出版王」に成り上がった蔦重こと蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)。9月15日、新たな出演者が発表され、曲亭馬琴(きょくていばきん)を、朝ドラ『あんぱん』で涙の退場を果たしたばかりの、声優・俳優の津田健次郎が演じることとなった。

いよいよ最終章に突入する『べらぼう』。重三郎が耕書堂に出入りさせていた、次の次代を担う戯作者・絵師の1人が、大ベストセラー『南総里見八犬伝』を書いた、異才の戯作者・滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴)。北尾政演/山東京伝(古川雄大)の紹介で、しばらくの間、重三郎の「耕書堂」に手代として世話になることに。そこで働くかたわら、戯作者として黄表紙の執筆を開始。蔦重は新たな才能を競わせようと、勝川春朗(のちの葛飾北斎)とコンビを組ませるが・・・。

史実では重三郎逝去後に、大長編伝奇小説『南総里見八犬伝』を、28年もの歳月を費やして完成させた。壮大すぎる世界観と奇想天外なキャラクター設定で、今の日本のサブカルチャーに大きな影響を与えた傑作だ。2023年の朝ドラ『らんまん』で、主人公の妻が熱狂的なファンだったことも記憶に新しい。

大河ドラマ初出演となる津田健次郎は、「大河ドラマに初めて出演させて頂く事になり、とても光栄です。瑣吉という個性の強い役を演じさせて頂く事に、江戸の偉人達と交わって物語を紡いでいく事にワクワクしております。先ずは瑣吉を、掘り下げ、広げ、魅力的な人物に立ち上げられるように頭と体を回転させていこうと思います。王道を大切にしながら、脇にも逸れ、行ったり来たり七転八倒しながら『べらぼう』の世界を楽しみたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します」と意気込みを語った。

『べらぼう』では「江戸言葉を美しく正確にしゃべることができる人」を意識して、水樹奈々、中井和哉、関智一、島本須美などの人気声優たちの登場が相次いでいる。そんななかで津田健次郎の登場は、いよいよ真打ち登場という感がある。いかにもクセ者なエピソードが多い馬琴を、どのような声色で演じてくれるかに期待しよう。

『べらぼう』新キャスト(左から)勝川春朗(のちの葛飾北斎)役・くっきー!、重田貞一(のちの十返舎一九)役・井上芳雄、滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴)役・津田健次郎 (C)NHK
『べらぼう』新キャスト(左から)勝川春朗(のちの葛飾北斎)役・くっきー!、重田貞一(のちの十返舎一九)役・井上芳雄、滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴)役・津田健次郎 (C)NHK

そのほか、『富嶽三十六景』で知られ、今なお世界中から愛される天才絵師・葛飾北斎を「野性爆弾」のくっきー! が、弥次さん喜多さんの珍道中を描いた滑稽本『東海道中膝栗毛』の生みの親・十返舎一九を井上芳雄が演じることが発表された。

文/吉永美和子

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