堺市が『ゴルゴ13』とコラボ、茶室に佇むデューク東郷作品も

3時間前

左から永藤英機堺市長、さいとう・プロダクション代表取締役社長の齊藤輝子氏。中央は今回から展示される『ゴルゴ13』と堺市のコラボレーション作品(9月12日・大阪府堺市)

(写真12枚)

堺名誉大使をつとめるなど、堺市と関わりが深い漫画家、故さいとう・たかを氏の展覧会『ゴルゴ 13』×堺市『さいとう・たかを劇画の世界 2025』が、9月13日よりスタート。それに先駆け12日、会場の堺市役所展望ロビー「MI-TEさかい」(大阪府堺市)にてオープニングセレモニーが実施された。

『ゴルゴ13』や『鬼平犯科帳』、『サバイバル』といった数々の名作を生み出した漫画家・さいとう氏は、幼少期から中学3年生まで堺で過ごした縁もあり、のちに堺名誉大使にも就任。

そしてコロナ禍に『ゴルゴ13』の主人公・デューク東郷を起用した感染症対策のポスターを作成したことをきっかけに、2021年より堺市役所の展望ロビーにて展覧会をスタートする。

『ゴルゴ13×堺市 さいとう・たかを劇画の世界 2025』
『ゴルゴ13×堺市 さいとう・たかを劇画の世界 2025』

『ゴルゴ13』の複製原画やさいとう氏の名言、堺とのつながりなどをパネル形式で展示し、昨年は全体で4万2354人と過去最大人数を動員した同展。5年目を迎え集大成となる今年は展示内容を大幅にアップデートし、展示会場も拡大した。

作品の擬音や名言を4面パネルで設置
作品の擬音や名言を4面パネルで設置

今年からは「俺は……本能的に後ろに立つ者を排除する……」をはじめとするデューク東郷の名言や「ズキューン」や「バババー」などさいとう氏の作品で特徴的な擬音が4面パネルで展示され、作品の世界観に立体的な形で触れることができる。  

新たな展示の元となった線画
新たな展示の元となった線画

また堺市ならではの展示として、初公開作品もお披露目された。茶人・千利休が手がけた茶室のうち、唯一現存する国宝「待庵」の創建当時の様子を復元した「さかい待庵」の写真とさいとう・プロダクションが今回描き下ろした絵を合成したもので、茶室で和服姿という同展でしか見られないデューク東郷となっている。

さいとう氏の仕事場を再現。椅子に座ることも可能
さいとう氏の仕事場を再現。椅子に座ることも可能

開催に際しおこなわれたセレモニーでは、永藤英機堺市長、さいとう・プロダクション代表取締役社長の齊藤輝子氏、小学館第三コミック局ゴルゴ13ルーム室長ビッグコミック編集部兼務の西村直純氏が登壇。

展覧会開催にあたって尽力したという永藤市長は、「堺市民の皆さんはもちろん、堺市以外からもお越しいただいてさいとう・たかを先生の作品や思い、堺とのゆかりを感じていただければ」と呼びかけた。

同展ではほかにも、21階からの展望を活かした窓の装飾やさいとう氏の仕事場を再現したコーナー、ARブースなど約44点の展示が並ぶ。

展望ロビーという場所を活かした窓の装飾も
展望ロビーという場所を活かした窓の装飾も

また、グッズとして名言缶バッジ(7種・200円)や堺市限定のアクリルスタンド(7種・500円)のトイカプセルも登場する。

さいとう作品の特徴のひとつ、「擬音」を存分に楽しめるアクリルスタンドのトイカプセルも
さいとう作品の特徴のひとつ、「擬音」を存分に楽しめるアクリルスタンドのトイカプセルも

『ゴルゴ13×堺市 さいとう・たかを劇画の世界 22025』は11月30日まで開催。料金は無料。

取材・文・写真/つちだ四郎

『ゴルゴ13×堺市 さいとう・たかを劇画の世界 2025』

期間:2025年9月13日(土)~2025年11月30日(日)
時間:9:00~21:00(入場は閉場時間の30分前まで、土日祝は10時オープン)
会場:堺市役所21階展望ロビー「MI-TEさかい」(大阪府堺市堺区南瓦町3-1)
料金:無料

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