新喜劇のレジェンド・間寛平はなぜ愛される? 総選挙も安定の人気、24歳で座長就任

14時間前

総選挙の発起人・間寛平GM(9月5日・なんばグランド花月)

(写真5枚)

2022年、「吉本新喜劇」をさらに進化させるため、ゼネラルマネージャー(以下:GM)に就任した間寛平。24歳の若さで座長となったレジェンド座員は、76歳の今も現役で新喜劇を盛り上げ続けている。

■ GM就任4年目「どうしたら盛り上がるかなって」

「吉本新喜劇総選挙2025」の模様(9月5日・なんばグランド花月)
「吉本新喜劇総選挙2025」の様子(9月5日・なんばグランド花月)

2022年の就任時の会見では、「社長から『若手を育ててほしい』と熱弁されたものの『まだ僕が育ってないんやけど・・・大丈夫ですか?』って」と、オファーを受けた際のエピソードを明かした寛平。「この歳ですから引退を考えていたころだったんですよ」と本音をもらしつつ、「でも、こうして頼まれて『僕でも必要とされるのか』と考え、頑張ってみようかと引き受けました」とコメントしていた。

昨年は5年ぶりに座員の新星発掘オーディションをおこなうなど、新喜劇を盛り上げるべく精力的に活動。就任後に発案した「吉本新喜劇総選挙」は、毎年恒例の行事となった。今年は「なんばグランド花月」(大阪市中央区)にておこなわれ、昨年より新喜劇の拠点・大阪以外の地域からも立候補できるというシステム変更でよりドラマチックな展開となり、大盛り上がりとなった。

総選挙の模様(9月5日・なんばグランド花月)
「吉本新喜劇総選挙2025」の様子(9月5日・なんばグランド花月)

また今年は吉本興業の公式LINEを使った投票方法に変わり、より投票しやすい形に。総投票数が前年のおよそ2倍にあたる約110万票と過去最大の盛り上がりを見せた今回、1位に輝いたのは11万2602票を獲得した山田花子。すっちーや島田珠代という強力なライバルを抑え、3連覇で殿堂入りしたアキに続く総選挙王者となった。

そんななか発起人の寛平GMは、漫才コンビ・テンダラーとともに開票イベントのMCをつとめる一方、93名の座員がエントリーするなか、座員のひとりとして参加。「僕もエントリーしてるから…」と不安気な様子を見せていたが、前年から3つ順位を上げ自身の過去最高順位となる8位に。今イベントでは最年長にあたる76歳というベテラン勢ながら、安定の強さを見せた。

「吉本新喜劇総選挙2025」の模様(9月5日・なんばグランド花月)
「吉本新喜劇総選挙2025」の様子(9月5日・なんばグランド花月)

順位が発表され「何か特別な選挙活動をしたんですか?」とテンダラー・浜本に聞かれた寛平GMは、「いやいや!」と否定。「ただ、どうしたら盛り上がるかなっていうのは考えました」と今年から復活した「じゃんけん選抜制度」に言及し、運営側としての活動に力を入れていたことを明かした。

運営側という立ち位置もあってかあまり精力的な選挙活動はしていないものの、第1回からトップ座員に入り続けている寛平GM。イベント後におこなわれた囲み取材では「花ちゃんが11万票って聞いて、もうびっくりして。こんなに差つけられるなんて!」と終始驚いた様子を見せ、「だから僕、来年からYouTubeやります!」と宣言し座員や記者をどよめかせた。

さらに、「ちょっと自分でも頑張ってみよかなって思いました。花ちゃんを震わせようって。水着着て、やります」とボケながらも闘志を燃やす一幕も。GMとして、今後も吉本新喜劇を盛り上げていく。

「吉本新喜劇総選挙2025」の様子(9月5日・なんばグランド花月)
「吉本新喜劇総選挙2025」の様子(9月5日・なんばグランド花月)

総選挙イベントで上位25に選ばれた座員たちと当日おこなわれたじゃんけん選抜で勝ち抜いた5名は、10月31日に「なんばグランド花月」にておこなわれる『吉本新喜劇まつり2025』に出演する。

取材・文/つちだ四郎

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