大阪城を独り占め…新ホテルの「絶景アフヌン」は何がすごい?

2025.8.1 12:00

「パティーナ大阪」19階「にじり」で開催中の『ホワイトピーチ&ジャスミンアフタヌーンティー』

(写真14枚)

2025年5月に開業したホテル「パティーナ大阪」(大阪市中央区)では、大阪城を望む景色が唯一無二な「絶景アフタヌーンティー」をいただける。7月22日からは「桃」が主役のメニューということで、さっそくホテルに伺った。

■ 「パティーナ大阪」は何がすごい?

5月1日に開業する「パティーナ大阪」外観
大阪メトロ「谷町四丁目駅」から徒歩8分、「大阪城公園」と「難波宮跡公園」に隣接するホテル「パティーナ大阪」(大阪市中央区)

「パティーナ大阪」は、シンガポールが本拠地の「カペラホテルグループ」が、日本に初進出して誕生したホテル。本国シンガポールの「カペラ・ホテル」は、2018年の米朝首脳会談の会場となり、タイの「カペラ・バンコク」は「世界のベスト ホテル 50 2024」で1位に選ばれるなど、五ツ星ホテルを多数擁するホテルグループだ。

「NTT西日本 本社ビル」跡地に2025年5月に開業すると、大阪城の正面を望む景色が唯一無二で、高層ビルが乱立する大阪で、この景色の立地が残されていたことが衝撃だった。

天気の良い日は窓が開けられて開放感も抜群。心地良い空間でアフタヌーンティーが堪能できる贅沢
1階「P72」は、天気の良い日は窓が開けられて開放感も抜群。心地良い空間でアフタヌーンティーが堪能できる

アフタヌーンティーは、ハーブガーデンが心地良い1階シグネチャーレストラン「P72」と、大阪城を望む19階ティーラウンジ「にじり」の2店舗で、異なるメニューが提供されている。

2店舗のスイーツを担当する梅澤シェフは「1階『P72』では、ハーブガーデンを活用した、プラントベースのメニューを提供しています。19階『にじり』では、王道アフタヌーンティーでありながら、少し違ったものをお出しできたらなと思っています」と話す。

■ 大阪を象徴する景色と、大人可愛いスイーツ

「パティーナ大阪」19階「にじり」の座席からの景色
「パティーナ大阪」より、ロビーのある20階から見える景色。大阪城全体を見渡すことができる
「パティーナ大阪」より、ロビーのある20階から見える景色。大阪城全体を見渡すことができる

「にじり」のある19階に降り立ってまず目に飛び込むのは、正面にそびえ立つ大阪城。大阪の街を象徴するような、大阪城公園のパノラマビューは、座席からも楽しむことができる。

ガラスのスタンドには、5種類のスイーツと、6種類のセイボリー(一部別皿で提供)がずらりと並ぶ
ガラスのスタンドには、5種類のスイーツと、6種類のセイボリー(一部別皿で提供)がずらりと並ぶ

店内では、8月の終わり頃まで、旬の桃にジャスミンの芳醇な香りを合わせたアフタヌーンティーがいただける。ガラスのスタンドで、ジャスミンの花に止まる蝶やエディブルフラワーがあしらわれた、上品な可愛さの5種類のスイーツが登場する。主役の桃と酸味のあるパッションフルーツやベリーを合わせたスイーツたちは、夏らしいさっぱりとした味わいが感じられる。

桃をイメージしたムースは、赤すぐりのグラサージュで艶のある桃色に
桃をイメージしたムースは、赤すぐりのグラサージュで艶のある桃色に

梅澤シェフのおすすめは、ピーチムース。桃のムースで桃のジュレを包み、見た目も味も桃一色。桃のヘタを模したチョコレートは、シェフがイラストを描いて一からデザインし、試行錯誤の末にできあがった力作だ。

ジャスミンのクリームとホワイチョチョコレートのムースを合わせたショコラ
ジャスミンのクリームとホワイチョチョコレートのムースを合わせたショコラ

また、今回のもう一つの主役「ジャスミン」を、もっとも強く感じられるのがショコラ。バニラを合わせることで、ジャスミンの花の香りを際立たせながらも、強すぎないように何度も調整した、シェフの思い入れが強い一品となっている。

■ コース料理のようなセイボリー、スコーンも

左から、蟹のほぐし身が入った「ピーチとスイカのガスパチョ」、炭火焼きしたタコ
左から、蟹のほぐし身が入った「ピーチとスイカのガスパチョ」、炭火焼きしたタコ

同じフロアのバスク料理「INAKI」が手がける6種類のセイボリーは、コース料理のように順番にテーブルへ届けられる。作り置きはせず、利用客に合わせて提供されるため、フォアグラを挟んだ生地のカリッとした食感や、炭火の香りが広がるタコをおいしい状態でいただくことができる。

スコーンに付属の4種類のコンディメントは、左からクロテッドクリーム、ベリージャム、ピーチミントジャム、はちみつ
スコーンに付属の4種類のコンディメントは、左からクロテッドクリーム、ベリージャム、ピーチミントジャム、はちみつ

スコーンは、ピーチベリースコーンと、「にじり」の定番フレーバーである黒糖スコーンの2種類。4種類のコンディメントのシェフおすすめの組み合わせは、ピーチベリースコーンには、ベリージャムとクロテッドクリーム、黒糖スコーンには、ピーチミントジャムとはちみつだそう。

■ 「お茶の世界の入り口に」店内のこだわり

「パティーナ大阪」19階「にじり」を象徴する螺旋階段は、「水の都・大阪」の水の流れを表現し、藍染めした和紙で仕上げる
「パティーナ大阪」19階「にじり」を象徴する螺旋階段は、「水の都・大阪」の水の流れを表現し、藍染めした和紙で仕上げる

城マニアから「城を感じる」と言わしめた店内は、大阪城の石垣と同じ場所から切り出した岩や、格子状の天井、障子の壁などで、和の空間が作られている。

「にじり」という店名について、広報・レイノルズさんは「千利休が考案した茶室の狭い入り口『にじり口』に由来します。このお店が、戦国時代は高貴な人びとのみに許されていた『お茶の世界』の入り口となり、気軽に楽しんでいただけたら」と話す。

店内中央の岩のカウンターで、ウェルカムドリンクを淹れる様子を見ることができる
店内中央の岩のカウンターで、ウェルカムドリンクを淹れる様子を見ることができる

「お茶」へのこだわりは、ドリンクメニューからも伺える。ウェルカムドリンクは、日本産紅茶をベースに、柚子の果皮を合わせたホテルオリジナルブレンドを、店内中央の岩のカウンターを使って目の前で淹れてもらえる。

有機栽培した和紅茶は、異なる味わいの宮崎県産と奈良県産の2種類から選べる
有機栽培した和紅茶は、異なる味わいの宮崎県産と奈良県産の2種類から選べる

ドリンクメニューには、宮崎県産と奈良県産の2種類の有機紅茶や、京都・宇治の老舗茶舗「西出製茶場」の日本茶など、10種類の茶葉を揃える。お茶のほかにも、コーヒーやカフェラテなども常備する。

10種類の茶葉の香りを嗅いで選ぶことができる
10種類の茶葉の香りを嗅いで選ぶことができる

『ホワイトピーチ&ジャスミンアフタヌーンティー』は、8月の終わり頃まで開催予定。場所は19階ティーラウンジ「にじり」で、料金は9000円〜。営業時間は11時30分〜18時30分(ラストオーダー16時30分)。詳しくは公式サイトにて。

取材・撮影・文/Lmaga.jp編集室


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