万博開催の今こそ! 大阪で「英語落語」上演、世界に広がる落語

15時間前

英語落語会を開催する桂かい枝は、「フェニーチェ堺は本当に落語がやりやすく、文化レベルの高い感じのお客さんが多い」とコメント(画像提供:フェニーチェ堺)

(写真3枚)

日本の伝統的な話芸のひとつ「落語」。そんな落語を英語でやると・・・?「NHK」の英語番組でも活躍し、これまで世界31カ国109都市と、ワールドワイドに英語落語を披露してきた落語家の桂かい枝が、「フェニーチェ堺」(堺市)で「英語落語会」をおこなう。

2019年の「フェニーチェ堺」のこけら落としから5年続いている、人気落語家による寄席企画の「鳳凰亭落語シリーズ」の常連でもある、桂かい枝。今回の企画について「堺はかつては世界に開かれた港があった場所でもあったし、世界のものが集まってきて、また発信する場でもありました。そこで万博の年にあたためてきた企画を実現できる」と話す。

堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」外観(画像提供:フェニーチェ堺)

英語落語会の実現の背景について、同施設の事業推進担当統括リーダーの谷本勝重さんは、「かい枝師匠には英語落語会に登場いただくのは、お客様アンケートで「英語落語を見たい!」というたくさんのお客様のお声にお応えした形。そしてまさに万博イヤーということもあり、もう今しかないだろうという企画で、かい枝師匠には練りに練り上げていただきました。私どもも初めての試みで、非常に期待しております」と自信と期待をみせる。

本企画は主なターゲットは日本文化や日本らしさに惹かれる外国人旅行者などかと思えば、必ずしも、そういうことでもないそう。

「今回は夏休みの日程。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんとお子さんが、手を取り合って一緒に来て、ちょっと背伸びしながら、英語面白いね、落語面白いね、ってことになれば。『じゅげむ』『時そば』『動物園』をやるので、英語が好きな人も楽しめるし、落語が好きな人も英語で言ったらどうなるんだろうっていう楽しみ方もある。もちろん外国人の方にも十分楽しんでいただける」と、かい枝は話す。

なかなかレベルが高そうだが、『大阪・関西万博』で、海外スタッフらとの英語のコミュニケーションが楽しくなってきている人や、もうちょっと勉強してみたい、となってきている人なんかにも、ぴったりの企画かもしれない。

英語落語会を開催する小ホール舞台(©)石川拓也(画像提供「フェニーチェ堺」)

◆ 実は増えている「外国人落語家」

続けてかい枝は、英語落語の最新事情について「カナダ人で、桂三輝(サンシャイン)っていうのがいてまして、彼は今、ニューヨーク・オフ・ブロードウェイ劇場を借りてロングランで英語落語の公演をやってるんですよ。2023年にはオフブロードウェイのトニー賞にあたる賞にもノミネートされました。つまり世界のエンターテイメントの本場で、落語が英語でも通じること、そして実は落語が世界のエンタメになりつつある、っていうことを証明していると思う」と話した。

今回の英語落語会にも、「もう純粋に日本の落語家になりたいと思ってる」とかい枝が評する、スウェーデンの人の三遊亭好青年がゲスト出演する。三遊亭好楽師匠の弟子にあたり、今回は『じゅげむ』と『時そば』を披露予定。

また、アメリカラスベガスなどでも活躍、大阪の太神楽曲芸師・ラッキー舞が、英語で大神楽を解説しながらパフォーマンスする。

「桂かい枝英語落語会」は、「フェニーチェ堺」小ホールで8月2日・15時開演。現在チケット発売中。料金は一般3000円、U-25(当日年齢が確認できる証明書持参)2000円。

文/Lmaga.jp編集部

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