閉館の新阪急ホテル部員も参加、大阪城公園に氷彫刻100作品

11時間前

「氷彫刻制作クラブ」木村さんは取材日にその場で1時間かからずに、美しい氷の彫刻を仕上げてくれた(2024年12月「大阪新阪急ホテル」)

(写真4枚)

暑い夏にぴったり、涼しげな氷のアートイベント『全国氷彫刻展夏季大阪大会』が、7月6日に「大阪城公園」(大阪市中央区)の「記念樹の森」で開催される。例年、東京でおこなわれている大会だが、今年は『大阪・関西万博』の開催に合わせて、大阪で特別に実施される。

氷彫刻は、ホテル等でフルーツを盛る小さい器として、また、宴会場で婚礼や企業のパーティーなどの装飾としてなど、大型の作品が登場することもある氷のアート。一般にはなじみは薄いかもしれないが、そんな氷彫刻に日頃から取り組み、全国各地の地方本部大会で勝ち抜いてきた選手100名が大阪に集結。当日は各選手の個性が光る圧巻の100の氷彫刻作品が登場予定だ。

■ 1月閉館「大阪新阪急ホテル」が拠点だったメンバーも出場

今回の大会には、「大阪新阪急ホテル」の地下厨房が活動拠点だった「阪急阪神ホテルズ」の社内部活動、「氷彫刻制作クラブ」のメンバーたちも多数出場する。同クラブには、氷彫刻の世界大会に出場するほどのハイレベルなメンバーが複数在籍。ホテル閉館直前に60年間の感謝の気持ちを込めた『ICE CARVING SHOW TIME』で巨大クリスマスツリーの制作も。

「氷彫刻制作クラブ」のメンバーたち。普段はそれぞれのホテルで働くメンバーが、この日は「大阪新阪急ホテル」に集結し一つの作品を作った(2024年12月「大阪新阪急ホテル」)

2025年1月のホテル閉館後は、系列の「ホテル阪急インターナショナル」(大阪市北区)なども拠点にしながら、就業後の週1回の部活動を継続し、氷彫刻の技術を磨き続けてきたと言う。

そのメンバーのひとりで、「大阪新阪急ホテル」では「ステーキハウス・ロイン」に勤務し、現在は「千里阪急ホテル」(豊中市)のレストランの調理長・木村隆彦さんに、大会について話を聞いた。

「大阪新阪急ホテル」の厨房で、氷と格闘する木村隆彦さん(2024年12月「大阪新阪急ホテル」)

■ 真夏の野外での氷彫刻「制作風景を楽しんでほしい」

「見どころは、10時からスタートする選手たちの氷彫刻の制作です。当日は、気温35度が予想されるなかですので、どんどん溶けていく氷をいかに上手く扱えるか、50分しかない時間でいかに丁寧に仕上げることができるかがポイントになります。選手達の奮闘を、ぜひご覧いただきたい」と言い、1本135kgの氷を真夏の野外で扱う難しさがあるようだ。

また、野外で複数の氷彫刻が一斉に制作されるというシーンは、なかなかお目にかかれない貴重な機会だそうで、「90基以上が並んで彫刻が進められますので、大阪城公園の散策がてらに、端から端まで行ったりきたり、氷彫刻の制作風景を楽しんでいただけたら。ご来場なさる際は、十分な暑さ対策をして、お越しください」と話す。

彫刻といっても、氷と言う素材ならではで、解けていくことも計算して輪郭をはっきりさせることが大事だそう(2024年12月「大阪新阪急ホテル」)

儚い氷彫刻が楽しめる『全国氷彫刻展夏季大阪大会』は、7月6日に「大阪城公園」内「記念樹の森」で開催。9時30分から開会式、10時に競技スタート、13時50分終了予定。見学無料、入退場自由。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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