「申し訳ないので…」温泉がない方の草津市、ユニーク土産が話題

8時間前

「温泉ないまんじゅう」(写真提供:滋賀県草津市観光物産協会)

(写真2枚)

滋賀県草津市観光物産協会の公式X(旧ツイッター)アカウントが、「『草津温泉に行きたい!』と滋賀県の草津市に間違えてお越しになるお客様が多く、申し訳ないので、『温泉ないまんじゅう』を作りました」というポストを投稿。

ともに投稿されたまんじゅうの写真には、表面に温泉マークならぬ「温泉ないマーク」が刻印されている。

草津市と同じく「草津」がつく群馬県の「草津温泉」と間違えて滋賀県に来てしまう観光客が相次いだため誕生した商品とのことだが、本当にそんなことがあるの? ということで、投稿をした同協会に話を訊いてみた。

■ 週に数件問い合わせあり、海外観光客が間違えるケースも

こんな商品まで作ってしまうということは、それほどあの「草津温泉」と間違える人が多いということなのだろうか。そう思って聞いてみると、週に数件は問い合わせの電話やメールがあり、実際に「草津温泉」と間違えて来てしまう人も少なくないそうだ。

「つい先週末もご夫婦をボランティアガイドが案内させていただきました」と同協会。なかには、海外観光客が間違えて訪れたというケースもあるとか。

まんじゅうに刻印されている「温泉ないマーク」は、SNSやHPからの問い合わせでも間違いが多発していたことから、温泉がないことを分かりやすく伝えるためにデザインされ、同社のSNSやHPのアイコンとして以前から使用されていたという。

シンプルな上用饅頭で、中はこしあん(写真提供:滋賀県草津市観光物産協会)
シンプルな上用饅頭で、中はこしあん(写真提供:滋賀県草津市観光物産協会)

現在はマークや今回の温泉ないまんじゅうを用い、「温泉ないけどいいとこ草津」というキャッチフレーズのもとPRを実施している。PRを始めたのも、草津市に関するアンケート調査をおこなった際に「草津温泉」と間違えて回答した人があまりに多く、きちんとしたデータが収集できなかったことがきっかけだという。

筋金入りの間違えられっぷりであることがわかるが、同協会は「温泉ないマークや温泉ないまんじゅうを少しでも多くの方が目に留めていただくことで、草津市の知名度向上に貢献できればと願っています」とアピールしている。

「温泉ないまんじゅう」(1個入り300円〜)は、イベント限定で販売(ゆくゆくはバラ売りでの販売も予定)。6月22日に「JR大阪駅」でおこなわれる万博来場者向けイベント『行こうぜ♪滋賀・びわ湖観光PRイベント』(9時〜17時/大阪ステーションシティ ノースゲートビル2階アトリウム広場にて、なくなり次第終了)でお披露目される。

取材・文/つちだ四郎

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