万博でラトビアの歌と踊りの「祝祭」、大統領もナショナルデー祝う

ラトビアのナショナルデーを祝うステージ(撮影5月20日:大阪・関西万博)
ラトビア共和国が5月20日、ナショナルデーを開催。エドガルス・リンケービッチ大統領も来日し、記念式典のステージでは、ラトビアのアーティストに加え、日本の音楽も取り入れた、華やかで力強い音楽とダンスのパフォーマンスが披露された。
今回の万博には、「バルト館」として、リトアニアと共同出展しているラトビア。エドガルス大統領は「大阪・関西万博は、ラトビアが初めて国際博覧会に参加してから100年となる特別な意味があるイベントです。また日本との友好関係も100年以上におよび意義深いもの。ぜひバルトパビリオンにお越しいただき、ラトビアの精神、創造性、強靭さを感じてみてください。それでは大阪・関西万博でのひと時をお楽しみください」と、ナショナルデーの開幕を宣言。


エドガルス大統領は、このナショナルデー前日19日に、皇居・御所で天皇陛下と初めて会見。その際に、クラシック音楽に親しまれている天皇陛下から「ラトビアではどうして多くの有名な音楽家が輩出されているのでしょうか?」と質問され、音楽の話題で盛り上がったという報道も。そんな音楽が盛んなラトビア国内外で活躍する現地アーティストたちのステージパフォーマンスに、来場者の期待も高まっていた模様だ。

多くのラトビア関係者と一般来場者が見守るなか、ステージでは、伝統音楽と現代音楽、さらに日本の琴や和太鼓もコラボする音楽パフォーマンス「響〜ATBALSS(アトバルス)〜」が披露。

迫力のある歌と演奏のなか、ふわりと広がるスカートが印象的な民族衣装を着たダンサーたちが圧巻踊りで四季を表現。40分ノンストップでラトビアの音楽文化の多様性を紹介するパフォーマンスを披露した。日本にいながら、現地の「夏至祭」や「歌と踊りの祭典」などを思わせる体験ができる貴重な機会となった。

公演音楽監督にライニス・セヤーンスを迎え、出演は、伝統舞踊団「ヴェクトルス(Vektors)」のダンサーのほか、クリスティーネ・カールクレ-カルニーニャ(ボーカル・ヴァイオリン)、イローナ・ゼールヴェ(ボーカル・ハーモニカ)、マールティンシュ・ミリエフスキス(打楽器)、エドガルス・カールクリス(打楽器・バグパイプ・フルート)、リーガ・グリケ(コクレ)、「シンフォニエッタ・リガ」(弦楽四重奏団)、ルドルフス・オゾルス(ボーカル・ギター)。


そして、ラトビアと日本を繋ぐ特別ゲストとしてNiziU、milet、ちゃんみななど、J-POPのヒット曲を数多く手掛ける日本人歌手・麦野優衣や、和太鼓や琴の奏者もこのオーケストラに加わった。


また舞台終了後は、ラトビア国旗を手にした舞踊団のメンバーたちを先頭に、伝統的な楽器を鳴らしながら大屋根の下をパレード。舞台の興奮冷めやらぬ観客たちがあとを追った。

いっぽうパビリオンでは、ナショナルデーの伝統文化体験として12本の藁と糸で作るオーナメント「プズリ」のワークショップがおこなわれ、順番待ちの列ができるほどの人気に。

ワークショップに参加した大阪市在住の女性は、「プズリは、力を入れすぎると藁がさけてしまうので絶妙な力加減が必要でした。海外旅行気分で日本では珍しい体験ができて本当に楽しい」と、できあがったオーナメントを手に笑顔を見せていた。

パビリオン内の常設展示は、バルトに生息する約300種類の植物が、ライトアップされた特別なガラスに浮かぶ印象的な空間。画面上で植樹をすれば実際にバルトの森に木が植えられる体験や、結露した冷たいガラスにイラストや文字を書く体験ができる「KIZUNA WALL」などを展示する。

またパビリオン入り口の盗まれたミャクミャクの代わりにと届けられたミャクミャクが、日々増えていることも注目されており、新たな撮影スポットとして多くの人たちが記念撮影をおこなっていた。

取材・文・写真/太田浩子
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