「こんなん欲しかった」フェス好き歓喜、バンド界の痛バッグ

19時間前

フロントにTシャツを飾れる「推し活リュック」(9790円)。写真はブランドの定番「神様ありがとう、今日はフェスです。」シャツ

(写真2枚)

春から初夏へと移り変わる5月、過ごしやすいこの時期は各地で音楽イベントがおこなわれている。フェスに合わせて発売される「フェスT」や各アーティストの「バンT」を着用してライブに参加するのは楽しいが、年々シャツが増えていき保管するのが悩ましい・・・。そんなフェス愛好家にとって画期的なアイテムがSNS上で話題に。

話題となった「推し活バッグ」シリーズはバッグのフロント部分がクリアになっており、好きなシャツをディスプレイできるいわばバンド・フェスファン用の「痛バッグ」。バンド界隈においてこういったアイテムはありそうでなかっただけに、「めっちゃほしい」「これは買いだわ」などの声が上がっている。

■「推し活」をフェス・バンド好きにも広げたい

この推し活バッグシリーズを手がけているのは、大阪の企業「プロペラヘッズ」(所在地:大阪市城東区)だ。同社ではカジュアルやポップをテーマにしたバッグや小物類を扱うブランド『propellerheads』を軸に、フェス・ライブ好きのためのブランド『TGIF! THANK GOD,IT’S FES!(以下、TGIF!)』も展開している。

『TGIF!』は、同社の代表取締役で商品のプランニングやデザインを手がける南剛さんのフェス・ライブ好きが高じて誕生した。ウェブストアでの販売にくわえ、『メトロック』や『COMING KOBE』をはじめ年間約10~15のフェスにも出店しているため、フェス好きなら一度は目にしたことがあるはずだ。

同シリーズの構想も、南さん自身がバンドTシャツを大量に持っているものの「その日着ることができるのは1着のみ」というジレンマを抱えていたことから生まれた。また、近年「推し活」が広く浸透しているものの、そのターゲットがアニメ・漫画やアイドルなど一部の層に集中していることを感じていたという南さん。

そんな推し活を「フェス・ライブ」や「スポーツ観戦」にも広げられないかという思いが、「お気に入りのTシャツをディスプレイできるバッグがあればフェスやライブ好きにも『推し活』が広げられるのでは」という構想とつながったという。

「推し活トート」(6490円)。リュックと同じく、サイドベルトにはラバーバンドやリストバンド、上部にはマスコットやキャップなどが装着できる
「推し活トート」(6490円)。リュックと同じく、サイドベルトにはラバーバンドやリストバンド、上部にはマスコットやキャップなどが装着できる

■ タオルやラバーバンドなども装備できる仕様に

「Tシャツをディスプレイできるバッグ」というコンセプトが第一にありつつ、ライブ好きが持ち歩くアイテムということで機能性も追求。軽くて持ちやすい、ライブ遠征でも活躍するバッグを意識しつつ、Tシャツだけでなくタオルやラバーバンドなどお馴染みのアイテムも装備できる仕様となっている。

卸売などの展開は2024年9月よりスタートしていたが、『TGIF!』としては今年3月から取り扱いを開始。そして愛知県のフェス『RUMBLE × JAG 2025』での販売で今回の投稿が拡散されたことをきっかけに知名度がアップ。その日の会場販売分が売り切れたのにくわえ、ウェブストアでの販売が単日での過去最高記録を記録するほどの反響があったという。

同社ではほかにもトレーディングカードゲームプレイヤー向けのブランド『BRAIN STORAGE』も展開しており、ターゲット層を絞り込んだ「ニーズ特化型」のモノづくりにも力を入れている。

ニッチながら、そのジャンルのファンからすると痒い所に手が届くアイテムを開発する同社。南さんは「今回のアイテムに限らず、自分が必要だと感じているもの、ニーズがあるものはどんどん世に出していきたいなと考えております」と、今後について語った。

取材・文/つちだ四郎

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