インバウンド売上げ200%増…「エディオン難波」で新サービス

2025.3.5 16:45

「エディオン なんば本店」

(写真4枚)

大阪・南海「なんば駅」近くにある家電量販店「エディオンなんば本店」(大阪市中央区)。観光客が多く集う同店だが、4月に開催が迫った「大阪・関西万博」に向けて「買い物観光」に特化した新サービスをはじめる。

■ 家電量販店業界初「観光客向けサービス」

インバウンド向け商品が揃う8階「トレジャーパーク」

インバウンド需要が高まる昨今、2024年の「外国人旅行消費額総額」が過去最高を更新するなど、観光客による買い物需要は増加している。エディオンでもインバウンドによる売り上げが増加しており、2024年度の売り上げが前年と比較し200%まで伸びるなど、買い物ニーズが高まっていることがうかがえる。

全国の店舗でも東京・秋葉原に次いで観光客が多い同店では、「大阪・関西万博」の開催が迫っているという背景も受け、「買い物観光」に向けた新たな施策を3つ導入することを発表した。

訪日観光客にも好評だという酒売場
訪日観光客にも好評だという酒売場

施策のなかでも家電量販店業界で初となるのが、インバウンド観光客専用の「ショッピングツアーガイド」。ウェブサイトで事前予約し、希望する言語で買い物のサポートを受けつつ店内をツアー形式で回るというものだ。対応するスタッフは韓国や中国、インドネシアなど総勢100人の「多国籍ガイド」で、11言語に対応している。

週に1度の講習を受け、専門の知識を備えたスタッフが対応する同ツアー。通常の接客とは異なり、商品の使い方や商品がその国で持ち込み・使用できるかのレクチャーをはじめとし、最新人気商品のおすすめなど、訪日外国人に向けた体験型の買い物ができる内容となっている。

エディオンなんば本店でおこなわれた「インバウンド事業戦略発表会」の様子
エディオンなんば本店でおこなわれた「インバウンド事業戦略発表会」の様子

さらに、「インバウンド専門バイヤー(MD)」を新設し、日々観光客のニーズが変わることから国別のトレンドを調査・分析、訪日外国人向けの商品開発などを進めるという。また、UberEatsを活用してホテルなど希望の場所に荷物を届ける「当日ホテル配送」のサービスも開始。いずれも全国のエディオンでは初の取り組みとなり、同じく観光客が多い店舗で順次拡大していく予定だという。

取材・文・写真/つちだ四郎

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