「保温何時間まで食べられる?」炊飯器保温の謎→プロに聞いた

最新の保温を試してみたいなら、圧力 IH 炊飯ジャー「炎舞炊き」(NW-FC 型)。「極め保温」と「高め保温」の 2つの保温機能を搭載。「極め保温」は、40時間までご飯の劣化(乾燥・変色)を抑え、「高め保温」は、少し高めの温度で保温することにより、ご飯のにおいの発生を抑えて12 時間保温できるすぐれもの(画像提供:象印マホービン)
SNSでも見かける「炊飯器の保温時間、どれくらいまでなら食べられる?」という疑問。日常でもついうっかり「このご飯は大丈夫か?」と思わざるを得ない状況に遭遇することも。
「出張から帰ってきたら、夫が炊飯器放置。丸二日ご飯保温している……」
「炊飯器にご飯残ってるの忘れてた。保温取り消して7時間。炒めればいけるか?」
「炊飯器の保温機能、便利だけどご飯の匂いが気になる」
「長時間保温されたご飯が苦手なんだよな」
「夫が24時間保温経過したご飯を息子の弁当に入れようとしてた。さすがに雑菌だらけでしょ?」
ご飯の保温については、皆さんいろいろ悩みと疑問がある様子。「象印マホービン」(大阪市北区)の担当者の方に「保温機能の疑問」について徹底的に聞きました。
■一体どれくらいの時間、保温してもOK?!
ーーそもそも、保温してもおいしく食べられるんでしょうか?
「基本的にご飯のおいしさは、炊き上がった直後がベストな状態です。その後、おいしさは下がっていきますが、できる限りおいしさをキープするためにあるのが保温機能なんです。近年では、センサーの高精度化や温度コントロール技術の発展により長時間パサつきを抑え、最適な温度でおいしく召し上がっていただけるようになりました」
ーー長時間保温すると炊飯器内で菌が繁殖したりしないんですか?
「基本的には、菌が増殖しないような温度コントロールをしています。 機種により保温時間は異なりますので、各メーカーの取扱説明書をご覧の上、保温してください。ちなみに、当社の上位機種では最大40時間、保温することが可能です」
ーーSNSで「24時間保温した後、お弁当に使うのOK?」という疑問がありましたが、これはどうでしょうか?
「保温時は菌の繁殖を抑える温度を保っているため、お弁当にお使いいただくのは問題ないと思います。しかし、お弁当箱に詰めた後は時間が経つにつれて徐々にご飯の温度が下がるので、なるべく早めにお召し上がりいただくのがおすすめです。またお弁当は熱いまま詰めると腐敗の原因になりますので、十分に冷ましてから入れることも大切です。また、保温をオフにして放置することは雑菌の繁殖につながるため、やめてください」
ーー保温すると米が黄色くなりませんか?この原因は何でしょう?
「保温する温度が高すぎるとご飯が黄ばんでしまい、低すぎると保温特有の匂いが出てきます。そのため、弊社では変色せず特有の匂いが出ない60〜75°Cの間で温度コントロールをしています」
ーーどのような保温がNGでしょうか?
「『乾燥・べちゃつき・いやなにおい・変色』を発生させる恐れがあるため、以下のような保温はしないようにお願いしております。
・少量のご飯の長時間保温
・取扱説明書の保温時間よりも長く保温
・ご飯をつぎ足して保温
・おかゆの保温
・炊きこみ・おこわなどの具や調味料を加えて炊いたご飯の保温
・お惣菜・味噌汁などご飯以外のものを保温
・しゃもじを入れたまま保温
炊飯器は炊飯終了後、全メニューが自動的に保温になりますが、おかゆは時間が経つとのり状になるので注意が必要です。取扱説明書でNGのメニューは保温せずにできるだけ早くお召し上がりください」
ーー上手な保温方法はありますか?
「保温の途中で水分が飛び過ぎてしまうと、ご飯の表面が乾燥し、黄色くなってしまいますので、フタを開けてご飯を取ったらすぐに閉めるようにしてください。ごはんの量が少なくなった場合は、乾燥したりべちゃつきやすくなるので、内釜中央に盛って保温するのがおすすめです」
炊飯器は、基本的にご飯以外の保温はNGなので、あれこれ便利に炊飯器を使いすぎないように注意も必要です。美味しいご飯を上手に保温して楽しんでください。
取材・文/内藤恭子
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