なぜ聖地であり続けるのか、100周年の甲子園が情熱大陸に

2024年に開場100周年となる野球の聖地「阪神甲子園球場」。8月25日の『情熱大陸』(MBS)で特集される。
「あの土と芝生の独特のにおい。あれは、甲子園だと思う」。松井秀喜は取材に対しそう語った。史上最も多くショートの守備についた鳥谷敬は、「引退してからも自由に体を動かせるのは、あの土で長くやったおかげ」と感謝する。
日本一有名な野球場「甲子園」。その場所が聖地と呼ばれるのは、少年を大人にする舞台であり、伝統の戦いを彩る劇場であり、そして、歴史の証言者でもあるからだろう。今月、100歳を迎えたこの節目に、聖地を支える現場を番組は8カ月にわたって密着したという。
2024年1月、阪神園芸の職員たちが白い息を吐きながら、内野の土を耕運機で掘り返していた。「甲子園」のグラウンドを36年間守り続けてきた金沢健児は、「春までの3カ月が、その年のグラウンドの命運を握っている」と語る。彼らが目指すのは「水はけと水持ちのいい」グラウンド。自然と格闘しながら、二律背反に挑み続けてきた。ファンの間で語り草の「神整備」には、気の遠くなるような準備がある。
3月、センバツ高校野球やプロ野球のオープン戦を目前に控えたこのころには、場内放送を担当して14年目の窪田真子が後輩への技術指導を行っていた。選手名のアクセントやアナウンスのテンポなど、先人から受け継いできたものはあまたある。場内放送が始まって70年余り、彼女らの「声」は紛れもなく甲子園を彩っている。
プロ野球だけで年間のべ300万人近くの観客が集まる。25年前から球場の安全を守り続ける警備隊長の中本景久は、管理職への昇進を拒んでまで愛する甲子園の現場に立ち続ける。願いは「何も起こらず、楽しく帰ってもらうこと」、だが、そんな思いをよそに思わぬ一報が届く。
そして今月1日、100周年を記念する伝統の一戦が幕を開ける。一世紀にわたり球児たちの憧れであり続け、いまも人々を魅了してやまない「甲子園球場」。戦争、震災、コロナ・・・幾多の悲しみを乗り越え、変わらず聖地であり続ける背後には、連綿と繰り返される営みと、支える人たちの深い愛情がある。
この模様は8月25日・夜11時から放送される。
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