30年目の「地球ゴージャス」は? 岸谷五朗&寺脇康文が語る

「地球ゴージャス」の最新作『儚き光のラプソディ』の取材会にて、(左から)岸谷五朗、風間俊介、中川大志、鈴木福、寺脇康文(3月22日・大阪市内)
俳優・岸谷五朗と寺脇康文が率いる演劇ユニット「地球ゴージャス」が30周年を迎える。そんな節目となる新作『儚き光のラプソディ』の大阪公演(5月)に向け、豪華キャスト陣が集結。3月22日に大阪市内で取材会がおこなわれ、岸谷と寺脇が改めて同ユニットについて語った。
◆「一度役者という仕事に落ち込んだ」(寺脇)
1994年に結成された「地球ゴージャス」。その名の通り、「演劇の力で人々を地球をゴージャスにしたい」との思いでこれまでさまざまな作品が上演されてきたが、寺脇は「一度役者という仕事に対してがっくり落ち込みまして・・・」と、結成当初の心境を明かす。

「僕らは『阪神・淡路大震災』のときにこのユニットを作ったのですが、新作ができたので見てください!というどころじゃない世のなかで、『役者は一番必要のない仕事なのかな』とも思えてきたんです。でもそうこうしているうちに住むところ、食べるところ、寝るところがなんとかなって、やっぱりそこで最後に必要なのは心の栄養なんじゃないか? モノじゃなくて目に見えない豊かさが重要なんじゃないか、と」。そのとき寺脇は、なくてはならないエンタメの必要性に気付いたという。

「ということで、じゃあ日本と言わず地球のみなさんの心を豪華に、ゴージャスにしようじゃないかということで『地球ゴージャス』という名前になったんです」と、改めて結成時の決意を口にする寺脇。そして「今回はその地球を大事にするという思いがより詰まった作品になると思います」と匂わせるように、(作品の細かい設定は明かされていないが)不安定な世界情勢や長引く感染症など、鬱憤とした世界に一筋の光が指すような内容になるという。
◆「たまたま30年、通過点だと思っている」(岸谷)
「作品を創るうえで、今の世界状況から考えて『人間に絶望してはいけない』ということが根源にあったんだと思います。人間ということに絶望しそうなこの情勢で、素晴らしいメンバーと、『人って素晴らしい、素敵だろ?』というようなものを重ねていく。おそらく初の会話劇になると思います」と、作・演出をつとめる岸谷も意気込む。

そんなキャスト陣には、活躍の幅を広げ続ける中川大志に鈴木福、そして10年ごとに「地球ゴージャス」にかえってくる風間俊平など、エネルギーあふれる俳優らが揃い踏み。ニューフェイスも追加された6年ぶりとなる新作は、4月からの東京公演を経て、5月31日より大阪の「SkyシアターMBS」(大阪市北区)で上演される。

最後に岸谷は、「『地球ゴージャス』を始めて30年なのですが、本当に3〜4年前に始めたような感覚なんです。ずっと演劇という存在が本当に大きくて、いつも届かないものにもがきながら、目指していく。だから全然30年という感じはしなくて、たまたま30年。通過点だと思っています。まだまだ努力をしていい作品をと思っています」と、今後も観客を楽しませることを約束した。
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