「ものづくりが好き、エンタメのなかのインドア派」上田誠のルーツ

脚本家・演出家の上田誠、2023年で結成25周年を迎えたヨーロッパ企画の代表を務める
■ 「映画は、演劇とは真逆のアプローチ」
──映画の方も、劇団で作った『ドロステのはてで僕ら』(2020年)が、世界各地の映画祭で23個の賞を取っていて、すごいです。
構造とかパズルっぽいものって、意外と海を超えるんですよ。物語の構造に凝った映画って、海外のものを観ても「すごい」って思うし、逆もそうなんだなあと。日本独特の感性を描いたものよりは、難なく言語の壁を超えるのかもしれない。それで映画の方は、構造が入り組んだ話を、わざと選んでやっているところはあります。

──上田さんのなかで、世界でウケたいという意思はどれぐらいあるんですか?
全然思ってなかったですね。演劇って・・・どう言ったらいいんだろう? たとえばどこそこの遠い県に「日本一おいしいコロッケ屋さんがある」って言われても、近所のおいしいコロッケ屋さんにしか買いにいかないじゃないですか?・・・いや、このたとえは忘れてください(笑)。
──いえいえ、なんとなくわかります。近所に十分美味しいものがあるのに、そこまでして行く価値があるかな? って。
あ、つながってよかったです。要は演劇って、劇場に足を運ばないと観られないんで、距離に縛られるんですよ。だから世界に通用する演劇を作っても、海外公演をしない限りは世界の人が観に来られるわけじゃないので、だったらご近所の人が楽しめるものしよう、と。だから今のヨーロッパ企画は、ハワイアンセンターじゃないですけど、ロンドンとか香港とかの「僕らが思う海外の世界」を作って、それを国内の人に楽しんでもらうという意識でやっています。逆に映画の方は簡単に海を超えるから、日本・・・というか、僕らの地元の京都の風景を撮って、それを世界に見せる方がおもしろいと思ったんです。だから、演劇とは真逆のアプローチですね。

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