大阪の道頓堀をスタートして「今宮戎神社」（大阪市浪速区）まで練り歩く「宝恵駕籠（ほえかご）行列」が１月１０日、『十日戎』に合わせて開催。４年ぶりとなる行列には芸人や芸者、福娘らが参列し、市内を行進した。

出発式では、大阪府商工会議所の立野純三副会頭が、「正月に能登で被災された方にまず、お見舞い申し上げ、亡くなった方に心よりご冥福をお祈りしたい。宝恵駕籠行列によって、いやな雰囲気を吹き飛ばし、景気が良くなり商売が繁盛され、関西万博が大成功に終わることを願いたい」と挨拶した。

そして、「打ちまーしょ！」の掛け声ではじまる大阪締めを終え、今年で８０歳を迎え黄色い袴で登場した六代目桂文枝や、連続テレビ小説『ブギウギ』（ＮＨＫ）に出演する女優・富田望生らがカゴに乗り行列がスタート。

商売の神様が祀られる「今宮戎神社」までの道中は、「ほーえかご、ほーえかーご」の掛け声やチンドン太鼓のにぎやかな音が鳴り響いた。

また、随所で文楽・人形遣いの吉田一輔や芸人・間寛平が乗るカゴと合流。沿道からは、カゴに乗る有名人の姿に「寛平さーん」「文枝師匠ー」と声を挙げて手を振り、みな笑顔で手を振り応えた。

取材・文・写真／岡田由佳子