吉本新喜劇・末成映薫76歳、喜寿を前にますます盛ん

2023.12.16 11:30

左から公演中の池乃めだか(80)、末成映薫(76)

(写真8枚)

12月14日に「なんばグランド花月」(大阪市中央区)でおこなわれた、吉本新喜劇座員ら60歳以上のメンバーによる『生存確認ライブ・いこいの郷~インガスンガスン~」。公演後の会見で、主催の末成映薫(76)が舞台に対する思いを語った。

濃いブルーのドレス姿で会見場に現れた末成は、公演中にセリフを忘れた月亭八方への当意即妙のアドリブで満員の客席を沸かせた藤山直美らとの共演に、「腕のある人とやるのは楽しい」と、ベテラン揃いとなったステージのほどよい緊張感が気に入った様子。「だれ一人欠けることなく、来年もやりたい」と、年末の恒例行事にしたい考えだ。

西川きよしは「出演依頼をもらった日からヘレンの空気が変わって、家で猛げいこが始まった」と話し、妻の西川ヘレンも「最後に舞台に立った時は長男がお腹にいた。久しぶりの新喜劇で、(きよしと)出会った頃を思い出した」と語った。

月亭八方は、しみじみとした口調で「こうした公演があること自体、ありがたい」。後期高齢者になったタレントたちにとって、末成が企画する『生存確認ライブ』は、一種の回春剤の役目を果たしているのかもしれない。

■ 貪欲に芸道を歩む76歳、SNSでも発信

70歳を過ぎて挑戦した大阪マラソンを完走し、3年前には「もっと運勢を上げたい」と「由美」から改名、まだまだ貪欲に芸道を歩む。料理番組で主婦層の心をつかみ、インスタグラムではファッションリーダーとして人気を集める76歳。喜寿を迎える2024年3月には、未知やすえとコンビを組み、大阪の「リーガロイヤルホテル」でディナーショーを開くなど、ますます意気盛んだ。

長年新喜劇の舞台に立つための心得は、「ギャグに走り過ぎない。あくまで芝居が太い幹なんだから。きちんとお芝居することです」。脇で聴いていた座長の吉田裕が、得心したように小さくうなずいた。

取材・文/小根盛古

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