萩原利久、堀田真由との新ドラマ「最も集中力が求められる役」

ドラマ『たとえあなたを忘れても』(ABCテレビ)に出演する堀田真由(左)、萩原利久
10月22日よりスタートするドラマ『たとえあなたを忘れても』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。『神様、もう少しだけ』(1998年)、『ラスト・フレンズ』(2008年)の浅野妙子が脚本を手がけた同作は、神戸を舞台に、ピアニストになる夢に挫折した河野美璃と記憶障害のある青木空の恋愛を描いている。
美璃役には、地上波連続ドラマ初主演の堀田真由、空役にはドラマ『美しい彼』(MBS)で話題を集めた萩原利久。今回4度目の共演にして初のラブストーリーに挑戦する2人に、作品や役柄について話を訊いた。
■ 記憶障害がある役は「思った以上に難しい」(萩原)
──堀田さんが演じた美璃は第1話から挫折が続いて、いきなり崖っぷちですね。
堀田:美璃は、「自分にはピアノしかない」と思って人生を過ごしてきました。だけどピアニストになる夢が叶わず、東京から逃げる形で神戸へやって来た。ただ実は、そんな生きがいであるはずのピアノさえも「本当にやりたかったことなのだろうか」と考える機会が今後出てくるんです。そういう意味では彼女自身、自分で選択してきたものって人生のなかであまり多くない気がします。
──なるほど。
堀田:だけど空と出会って、彼のことを想うようになったのは紛れもなく美璃自身の選択。たしかに美璃はうまくいかないことだらけなのですが、それでも観ているうちに、彼女の気持ちを尊重してあげたくなると思います。

──萩原さんが演じた空は記憶障害があり、前触れもなく、それまで積み上げてきた出来ごとを忘れてしまいます。つまり、ついこの前まで会っていた美璃のこともなにも覚えていない状態になる。でも演じる側としては当然、美璃と過ごしてきた日々の記憶、そして空自身のことが分かっている。そのうえで「なにも覚えていない」と表現するのは、表情の演技ひとつとってみても難しいはずです。
萩原:「思った以上に難しい」と思ったのは、そこなんです。空を演じる自分自身はその物事を知っている。なぜそういうことになったのかも、理解できている。でも演じる者として、そうやって「今まであったこと」を認識した上で「なかったこと」として表現するのは想像以上に難しいです。気を抜くとついつい「知っている」「覚えている」という顔や態度になってしまいます。そういう意味では、これまででもっとも集中力が求められる役です。
──第1話終盤の空の表情は印象深かったです。
萩原:あの場面も、空が抱えていること、美璃の気持ち、それらを少しでも意識してはいけませんでした。二人の切なさを感じないようにしました。そういうものをなくしてずっと新鮮な雰囲気でいなければならないので、想像以上に難しい役ですね。
■「家族には喜んでもらえる存在になれたかな」(堀田)
──第1話では、とある出来事をきっかけに美璃が「自分は役に立たない人間。つくづく社会の役に立っていない人間だ」と落ち込みますよね。でも現実では、誰もが一度は「自分は人や社会の役に立っているのだろうか」と考えることがあるはず。その点で美璃の悩みはすごくリアルに映りました。
堀田:社会の役に立っているかどうかは、分からないですよね。でも自分は最近、家族には喜んでもらえる存在になれたかなと感じています。昔はオーディションに落ちたりして「悲しい」「悔しい」という報告ばかりしていました。でも今は「こういう作品に出るよ」と、うれしい報告がたくさんできるようになって。そのときの家族の喜ぶ声を聞くと、「よし、もっと頑張ろう」と思えます。
萩原:僕も社会とは言えないかもしれませんが、いろんな作品に参加して、ご覧になってくださる方がSNSなどで丁寧に感想を伝えてくださるとき、「この仕事をやっていて良かった」と感じます。熱量を持って作ったことに対して、同じく熱量を持ってアンサーしてくださると作品が届いた実感が持てます。社会という大きなくくりではないけど、一人ひとりが楽しんでくださることが、この仕事をやっている意味に繋がっています。

──逆に美璃と同じように自分の無力さを感じることはありますか。
萩原:自分は性格的に、どんなことでも反省が先にくるんです。なので、この仕事に限らずどんなことでも「ほかにもこういう選択肢があったんじゃないか」と考えてしまうんです。自分はそういう性格なので、振りかえれば振りかえるほどブレが生じてしまいます。
──そうなんですね。
萩原:だからこそ、たとえばドラマや映画などであれば、監督さん、共演者さん、そしてお客さんを信頼しています。周りのみなさんが正解を握っていると思っています。現場でも、監督さんたちとちゃんと話し合って、役を作り上げていくようにしています。
──堀田さんはいかがですか。
堀田:美璃って自分に自信がない女性。私も近いところがあるんです。お芝居をやるのは好きですが、でも毎回「大丈夫かな」と心配になっちゃうんです。口癖のように「大丈夫でしたか?」と聞いてしまいます。そして「大丈夫ですよ」と言われて、ホッとできるんです。あと、自分で出来上がった作品を観て初めて「うん、大丈夫だ」と安心できます。それは日常でも同じで、誰かとお話をしているときも「今言ったことって大丈夫だったかな」とか考えてしまいます。
──2話目以降も切ない展開が待っていそうですね。
萩原:空の記憶がいつ失われるか分かりませんし、逆に続くかもしれません。そのなかで、「え?」と思うようなことが起きるかも・・・。
堀田:そうですね、ご覧になる方の予想を裏切るような展開があるかもしれません。ですので、1話1話、目が離せないと思います。
◇
ドラマ『たとえあなたを忘れても』は10月22日、夜10時より放送される(毎週日曜)。堀田、萩原のほか、風間俊介、岡田結実、畑芽育、松井玲奈、森香澄、檀れいらも出演する。
取材・文/田辺ユウキ
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