阪本順治監督、牧野省三賞を受賞「ちょっとこれは大変だぞと」

『牧野省三賞』を受賞した阪本順治監督(10月15日・京都市内)
映画『どついたるねん』などで知られる阪本順治監督が10月15日、「よしもと祇園花月」(京都市東山区)でおこなわれた「牧野省三賞」(『京都国際映画祭2023』実行委員会)の授賞式に登場。受賞の喜びを語った。
日本映画の父と呼ばれる故・牧野省三さんの遺徳を偲んで贈られる「牧野省三賞」。日本映画の発展に寄与した映画人が対象で、これまで、スクリプターとして黒澤映画を支えつつけた野上照代さんをはじめ、前衛的かつ最先端の発想をもたらした「映像の魔術師」こと大林宣彦監督、父・市川右太衛門に続く親子での受賞となった俳優・北大路欣也ら、錚々たる映画人が名を連ねる。
阪本監督は、1989年に赤井英和主演の映画『どついたるねん』で監督デビュー。その後、辰吉丈一郎に密着したモキュメンタリー映画『BOXER JOE』(1995年)、福田和子事件をベースにした『顔』(2000年)、「北の三部作」の最後を飾った『北のカナリアたち』(2012年)などを手がけ、2023年には黒木華を主演に迎えて初のオリジナル脚本による時代劇作品『せかいのおきく』を発表した。
受賞理由は、「独立プロの勢いの良さと元来の伝統的日本映画の骨太な演出、その両方を兼ね備えている、その意味で今や唯一無二の監督。そして、なによりも映画において人間讃歌する最大の武器は栄華ならでは自由表現力であることを熟知しており、登場人物は常に生き生きとしている」とされ、映画祭プロデューサーの奥山和由は「故・中島貞夫監督が常々、阪本順治監督の名を挙げていた」と明かした。

登壇した阪本監督は、「歴代受賞者の方々を見たとき、ちょっとこれは大変だぞと奥山さんに連絡しました。『70歳を超えてもバリバリ撮ってたら、そのときいただきます』と。そしたらいつ死ぬか分からないんだぞと。日本映画界の発展に僕はまだ寄与できてないので、これからします。ありがとうございます」と、恐縮しながらも受賞を喜んだ。
また、2014年に設立され、国内外での活躍が期待される俳優に贈られる『三船敏郎賞』には、主演もつとめた初監督作『無能の人』(1991年)が『ヴェネチア国際映画祭』で国際批評家連盟賞に輝き、1996年にはNHK大河ドラマ『秀吉』で新たな豊臣秀吉像を確立するなど、長年にわたって第一線で活躍する俳優の竹中直人が選ばれた。
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