ヴィッセル神戸、イニエスタ退団を発表「永遠の別れではない」

2023.5.25 13:30

退団を発表したヴィッセル神戸のアンドレア・イニエスタ選手(2019年、写真/上地智)

(写真1枚)

Jリーグ・ヴィッセル神戸が5月25日、元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手の退団を発表。7月1日のコンサドーレ札幌戦が、神戸のユニフォームを着る最後となる。

この退団会見の模様は、ヴィッセル神戸のYouTubeチャンネルでも生配信。イニエスタ選手は「まだまだ戦い続けたい」とする一方、激しいプレス重視の戦術(脱・バルサ化)を掲げた吉田孝行監督の構想に合致せず、ここ最近はスタメンから外れることが多かった。「監督の優先順位をリスペクトをもって受け入れました。ここを去ることがベストの決断だということを、クラブとの話し合いで決めました」と退団の経緯を明かし、「簡単な決断ではなかった」と時折声を詰まらせた。

そして、スペインの至宝と言われたイニエスタ選手を日本に招いた、ヴィッセル神戸会長の三木谷浩史氏の名を挙げ、「三木谷さん、Jリーグでプレイするための扉を開いてくださり、ありがとうございます。サポーターのみなさん、私を一員として迎え入れてくた神戸のみなさん、愛情とリスペクトをもって支えてくれてありがとうございます。Jリーグと日本のみなさんには感謝してもしきれません。5年間、かけがえのない経験でした」と語ったイニエスタ選手。

さらに「自分とクラブとの関係はこれからも続きますし、これからは違った角度からチームをサポートしたい」と明かし、「これは永遠の別れではありません。この素晴らしい国との関係性は大切にしたいですし、また訪れます。最善のかたちで日本サッカー界に貢献できるよう努めていきます」と、ヴィッセル神戸とJリーグ、そして、5年間を過ごした日本へのリスペクトを会見で露わにし、妻アンナさんや家族への感謝も

SNSではさっそく、「神戸に来てくれて、神戸を気に入ってくれて、ありがとうございます!」、「たくさんの感動をありがとう!」、「世界最高峰のプレーを目の前で見させていただいてありがとうございました」、「今までヴィッセルにいてくれたことに感謝しかない」といったイニエスタ選手の感謝へのコメントがあふれ、別れを惜しんだ。

会見の終盤では、「2つの大事なイベントが残っています」と語ったイニエスタ選手。「感謝を伝えるこれ以上の機会はないと思います」と涙を浮かべながら、古巣FCバルセロナ(スペイン)と対戦する親善試合(6月6日・国立競技場)と、7月1日のJリーグ第19節のコンサドーレ札幌戦を挙げた。メッシやシャビと並び、FCバルセロナの最高傑作と称された巨星が、ついに日本を去ることとなった。

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