藤原竜也「演劇は、誰でも触れやすいものであってほしい」

「SkyシアターMBS」の会見に駆けつけた藤原竜也(5日・大阪市内)
2024年3月にオープンする、新劇場「SkyシアターMBS」(大阪市北区)。そのこけら落とし公演として、藤原竜也主演『中村仲蔵』が上演されることが決定。4月5日におこなわれた会見では、藤原が新しい演劇文化への希望を語った。
■ 「若者が自然と集まるように」
まだ10代の俳優が舞台に立つことが珍しかった90年代。15歳から故・蜷川幸雄さんの演出を受け続け、今では日本を代表する演技派となった藤原。
藤原は、シェイクスピア芝居から地元の劇団まで出そろった、劇場のオープニングシリーズの顔ぶれを見て、「よくぞここまで集めてくれました。文句のつけようがないです」と感心したうえで、「僕は若い頃から、演劇はヨーロッパのように常に隣にあって、誰でも触れやすいものであってほしいと思っていました。若者が大阪のキタやミナミに集まるように、自然と劇場に流れていく時代が来れば」と、大きな理想を語る。
そのために「吉田鋼太郎さん演出のシェイクスピア芝居も呼んでいただきたいし、海外(戯曲)だけでなく、寺山(修司)さんや唐(十郎)さんや三島(由紀夫)さんなどの、日本のいい劇作家の作品もある。たくさんの戯曲、たくさんの作品に触れて、感性を広げていってもらえるようになればいいな、と思います」と、今後のラインアップの充実に期待する。

■「感動してもらわないと困る」
今回藤原が演じるのは、江戸時代に門閥外から大名跡となった不世出の歌舞伎俳優・中村仲蔵。脚本は源孝志、演出は蓬莱竜太が担う。
「言うのはやすしで、(舞台を)観てもらって感動してもらわないと困るので、それなりの成果をださなきゃいけない。こっちがしっかりがんばっていかなければと思いますし、みんなで力を合わせて、僕たちができる中村仲蔵を作りたいと思います」と決意を新たにしていた。
同劇場のオープニングシリーズは『中村仲蔵』以外にも、ミュージカル『カム フロム アウェイ』、落語会(出演者未定)、こまつ座、ヨーロッパ企画などが現在決定している。
取材・文/吉永美和子
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