史上最大規模の親鸞展「京博」で開催、直筆本などの国宝が並ぶ

会場には親鸞直筆の『根本聖典』などの国宝も並ぶ
浄土真宗を開いた親鸞聖人(1173〜1262)の生誕850年を記念し、国宝11点など史上最大規模の名宝が並ぶ特別展『親鸞ー生涯と名宝』が3月25日から、「京都国立博物館」(京都市東山区)で開催される。3月24日、メディア向けに内覧会がおこなわれた。
2023年は、親鸞聖人生誕850年にあたる節目の年。親鸞は京都に生まれ、9歳で出家して比叡山で修行に励んだといわれている。29歳で山を下ってから浄土宗の宗祖・法然上人の弟子となるも、そろって弾圧を受け、罪人として越後に流罪となった。その後、罪を赦された親鸞は関東で布教に励み、京都に戻ってから90歳で亡くなった。
同展は7章構成になっており、親鸞直筆の『根本聖典』などの国宝11件に加え、重要文化財約70件を含む手紙や彫像といった親鸞ゆかりの名宝約180件が展示される。また、晩年の親鸞が推敲を重ねたとされる浄土真宗の根本聖典である『教行信証』の坂東本・西本願寺本・高田本の3本が初めて同時にそろう。親鸞の直筆本は普段見ることのできない貴重な文化財という。
親鸞の人柄について、京都国立博物館・研究員の上杉智英さんは、「真面目で自分に嘘がつけない人という印象。親鸞は自分は修行が出来ないからこそ、『絶対他力』を唱え、阿弥陀仏に救いを求めた。当時は特殊な考え方だったと思う」と語る。
また、浄土真宗の根本聖典である『教行信証』が3本同時にそろうことについては、「親鸞直筆の『坂東本』は関東大震災で被災したため劣化が進んでおり、『高田本』と合わせて観覧することで欠けている情報を補うことができる。鎌倉時代から残っている『教行信証』はこの3本のみなので、親鸞の教えが深まり伝承も見て取れる展覧会になると思う」と来場を呼びかけた。
会期は3月25日〜4月23日(前期)、4月24日〜5月21日(後期)。前期と後期で展示替えあり。入場料は一般1800円。朝9時〜夕方5時半まで(入館は閉館の30分前まで)。月曜休館。
親鸞ー生涯と名宝
期間:3月25日〜4月23日(前期)、4月24日〜5月21日(後期)
時間:朝9時〜夕方5時半まで(入館は閉館の30分前まで)
休館:月曜日
入場料:一般1800円
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