幕末の絵師「絵金」展が大阪に、高知県外での大規模展は半世紀ぶり

(左)伊達競阿国戯場 累 二曲一隻屏風・紙本彩色 香南市赤岡町本町二区、(右)花衣いろは縁起 鷲 二曲一隻屏風・紙本彩色 香南市赤岡町本町二区 ※ともに後期展示(5/23〜6/18)
江戸時代末期の絵師・金蔵の個性と魅力を約100点の作品から紹介する『幕末土佐の天才絵師 絵金』展が、「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)で4月22日より開催。高知県外では半世紀ぶりの大規模展となる。
幕末から明治初期にかけて、2つ折りの大きな屏風に芝居絵を描く芝居絵屏風や、行灯絵とも呼ばれる絵馬提灯などを手がけ、「絵金」との愛称で親しまれていた金蔵。その独特の作画は奔放・大胆・野性的であり、幕末の社会時流と相まって「反逆の画家」と庶民階層から大喝采を博していた。1970年前後には、小説・舞台・映画になるなど一時ブームになったことも。
そんな絵金を3章にわたって振りかえる同展。第1章『絵金の芝居絵屏風』では、香南市赤岡町の4つの地区が所蔵する、最高傑作として名高い芝居絵屏風が展示されるほか、絵巻や画帖など多様な作品が紹介される。
第2章『高知の夏祭り』では、高知の夏祭りで屏風を飾る絵馬台を展示室に再現。壮観な山門型や大型の絵馬台に加え、同じく風物の絵馬提灯が並び、第3章『絵金と周辺の絵師たち』では、屏風や絵巻、軸物以外の絵金の作品と、絵金と深い関わりのあった絵師の作品が展示される。
期間は4月22日~6月18日。価格は一般1600円、大高生1200円、中小生500円のほか、前売り券、ペアチケットあり。開館時間は朝10時~夜8時(月土日祝は~夜6時、入館は閉館30分前まで)。※会期中入れ替えあり
『幕末土佐の天才絵師 絵金』展
「あべのハルカス美術館」
期間:4月22日〜6月18日
価格:一般1600円、大高生1200円、中小生500円ほか
開館時間:10:00〜20:00(月土日祝は〜18:00)
電話:06-4399-9050
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