松山ケンイチが大河に帰還、胡散臭さ全開の正信をSNS歓迎

2023.2.7 07:15

松平元康に秘策を打ち明ける本多正信(松山ケンイチ) (C)NHK

(写真2枚)

徳川家康を松本潤が演じ、その厳しい選択だらけの人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。2月5日放送の第5回『瀬名奪還計画』では、のちの重臣・本多正信が初登場。11年ぶりに大河ドラマに帰ってきた、松山ケンイチの怪演に視聴者は盛り上がった(以下、ネタバレあり)。

■どうする家康、イカサマ師を頼る

敵対することになった今川氏真(溝端淳平)の元から、いまだに妻・瀬名(有村架純)や子どもたちを取り戻せずにいた松平元康。そんな折、名前が上がった本多正信(松山ケンイチ)は、家臣が一斉に「あれはイカサマ師じゃ」などと評する者だった。

しかし元康に呼び出され、瀬名を今川の元から盗み出すという計画を立てた正信。代々松平家の隠密として働いた服部党の長ながら、ほとんど隠遁状態の服部半蔵(山田孝之)に事の次第を伝え、ほぼ無理やり協力を承諾させる。

半蔵は配下の者たちを招集。駿府潜入に成功するが、その頃岡崎では「うまくいくはずがねえ」とせせら笑う者に対し、元康が「命がけで働いておる者を笑うな!」と一喝するのだった。

しかし脱出計画は失敗。服部党の一味はほとんど討たれ、この一件を重く見た氏真は、瀬名とその家族たちに死罪を命じる。ほうほうの体で岡崎に戻った正信は、戦の最中に人質をとらえて、瀬名たちと交換するという新たな計画を提案する・・・。

■絶妙なバランスで演じる松山ケンイチ

2012年に放送され、視聴率は振るわなかったものの、大河ドラマ愛好家の間では何かあると「#海の底の民」のハッシュタグが盛り上がるほど強い印象を残した『平清盛』。そこで主役の平清盛を好演し、重厚な世界を支えた松山ケンイチが大河に帰還、しかも家康の最高のブレーンであり、最高の友と認められた本多正信役ときた。

正信は、家康からの信頼は非常に厚かったものの、その他大勢の家臣からは相当に嫌われて、そのためか「徳川四天王」どころか「徳川二十八神将」にも入れてもらえてないという、なんとも評価し難い人物だ。そんな正信を松山は、胡散臭くはあるけれど、どこかひょうひょうとした明るさのある、絶妙なバランスのキャラクターに仕上げてきた。

SNSでは登場した瞬間から「松山ケンイチさんがこういう役やるとマジモンの山師って雰囲気」「心地よいデフォルメ感を表現できる俳優なので、出てくるだけで上質のエンタメエッセンスが加わるのよ。最高の配役」などの声が上がっていた。

そして中盤は、瀬名奪還をめぐって、ほぼ服部半蔵とW主演状態に。武士のプライドが邪魔してなかなか忍びの仕事に乗り気になれない半蔵を、あの手この手でその気にさせようとする正信の、ほぼ漫才なんだけどたまに奥深いやり取りに、ほとんどの視聴者が翻弄されただろう。

本多正信(左/松山ケンイチ)から奪還作戦に加わるよう誘いをうける服部半蔵(山田孝之)(C)NHK
本多正信(左/松山ケンイチ)から奪還作戦に加わるよう誘いをうける服部半蔵(山田孝之)(C)NHK

SNSでも「本多正信と服部半蔵のやりとり好き。ずっと見ていたい」「愚か者扱いされて爪弾きにあっていた正信も、汚名を着せられただの野盗のようになってた半蔵も、その眼に未だ復古の焔を燻らせている激アツドラマを松山ケンイチ×山田孝之で見れる贅沢」などの熱いコメントが相次いだ。

■時代を超えたリーダーの資質とは

とはいえ、視聴者から見たって「大丈夫か? これ」となる迷コンビ。2人をはなから役立たずと決めつけている家臣団は、もっと嘲笑ものだろう。しかしその2人をまっすぐ信じて「命がけで働いておる者を笑うな!」とビシッと言い切った元康に、視聴者はもれなく感動したよう。

「とても大切なことがわかってらっしゃる。殿らしくなってきた」「人を色眼鏡で見ないところが元康くんのいいところだよね。だから普段どれだけ殿が情けない白兎でもみんなついて行きたくなるんだろう」「きっと天下を取る器になりますよ!(みんな知ってる・・・)」などの胸熱な言葉が。

どんな下っ端の家臣でもチャンスを与えて、しかもリベンジにも応じる家康。方や、血のつながりのない娘婿の造反で、簡単に重臣を捨てようとする氏真。この「天下を取れる殿」と「取れなかった殿」の違いは、時代を超えてリーダーの資質を問うものでもあるだろう。次回はタイトルにまさかの「続」が付くという異例の回となるが、この2人の明暗が分かれる回でもありそう。引き続き、要チェックだ。

『どうする家康』はNHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアム・BS4Kは夕方6時からの放送。第6回『続・瀬名奪還計画』では、今川家の重臣を人質に取り、瀬名と子どもたちと交換するという大胆な策が、正信や半蔵たちの手で実行に移される。

文/吉永美和子

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