コンプラVSやりたいこと、宮藤官九郎が語る「葛藤や我慢」

演出家・脚本家の宮藤官九郎
NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』や『池袋ウエストゲートパーク』(2000年/TBS)など、伝説的なドラマを数多く手掛けている脚本家・演出家の宮藤官九郎。自らの演劇ユニット・ウーマンリブの最新作『もうがまんできない』のリモート会見で、コンプライアンスなどで表現にいろんな制限が出ている「今」について語る場面があった。
■ 「我慢できないことはあまりない」
『もうがまんできない』は、漫才コンビ、風俗嬢とその店長、不倫中のサラリーマンなどの「がまんできない」人々の人間模様を描くコメディ。タイトルに引っ掛けて「我慢できないこと」を聞かれた宮藤は「我慢できないことはあまりない」と、予想外の回答を。
「今現場で怒鳴ったりすると、ハラスメントって言われたり、若い人が辞めていっちゃう。だから我慢が当たり前になってるけど、我慢ってできるもんだし、むしろ今まで我慢してなかったから、人を傷つけたりしてたこともあるなぁ、と。そう考えたときに、これ別に我慢してるんじゃなくて、言わなくていいことだったんだなぁって」という発見があったそう。
さらに「人のことを怒らなくなった分、怒られる心配もなくなったし、みんなでご飯行ったりするのも我慢してたけど、コロナ禍になる前の飲み会のほとんどは、別に行かなくていいものだったんじゃないかと(笑)。だから『これぐらいは許してよ!』って思うことの半分以上は、別になくてもいいことだったんじゃ? と、考えるようになりました」と語った。

とはいえ、コンプライアンスの名のもとに、やりたい表現を「我慢」することについては、「別に過激なことがしたいわけじゃないけど、ずっと『おもしろい』と思ってやってきたことが、最近は『ダメだよ』と言われることもあったり。世の中そんなに変わっていないはずなのに、なんでみんなそんなにも騒ぐようになったんだろう? と思ったりもします」と疑問を感じているという。
そして「多分もう、この先ずっとそうなんでしょうね。だからってわけじゃないですけど『人に注意されたから、こういう表現に変えました』みたいなことは、今後もたぶんないと思います」と持論を話した。
■ 「お笑いの方程式というものがわかったらおもしろくない」
本公演は東京・大阪で上演されるが、大阪は「日常会話に笑いのセンスを求められるのが、やっぱり東京にはない」と一目置きつつも、今回の作品は、大阪のお客さんには考えさせられる部分があるのでは、とも語る。
「お笑いの方程式というものがわかってしまったらおもしろくないという思いが、僕にはずっとあるんです。でも最近はテレビでその構造をバラしていってるから、一般人の人も『フリ』とか『オチ』とか普通に言うじゃないですか? でもそれは笑いのセンスが磨かれているように見えて、実は可能性を狭めてるんじゃないかと思うんです」と説明。
そして「この芝居にはそういう思いがこもっているので、『笑い』がより身近な大阪のお客さんの方がより響く部分があるんじゃないかと思います。だから『温かい目で観てください』というのはちょっと違うかなぁと思うので、厳しい目で観てもらえればと思います(笑)」と、観劇を呼びかけた。
『もうがまんできない』は阿部サダヲ、仲野太賀、永山絢斗、皆川猿時、荒川良々などが出演。4月の東京公演を経て、大阪は5月18日~31日に「サンケイホールブリーゼ」(大阪市北区)で上演。チケットは一般8500円、ブリーゼシート6000円、22歳以下3800円で、4月9日発売開始。
取材・文/吉永美和子 写真/三浦憲治
舞台『もうがまんできない』
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪府大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー7F)
期間:5/18(木)~5/31(水)
料金:指定席8500円、ブリーゼシート6000円、ヤング券3800円
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