美しき武闘派の市&闇落ちの氏真、織田と今川の今後に注目

2023.1.31 07:45

織田信長の妹・市と清須の町を見渡す元康たち。右から、北川景子、松本潤、山田裕貴(C)NHK

(写真2枚)

徳川家康の厳しい選択だらけの人生を、古沢良太脚本・松本潤主演で描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。1月29日放送の第4回「清須でどうする!」では、松平元康(家康)が織田家との関係を深めていく一方で、今川家との対立が不可避となっていく姿も描かれた(以下、ネタバレあり)。

■どうする家康、同盟を結ぶ

織田信長(岡田准一)の本拠地・清須を訪れた元康が、人質時代に面識のあった信長の妹・市(北川景子)と再開した第4回。信長は、同盟を結ぶ条件のひとつとして、元康に「市をめとれ」と命じる。

一方、元康に裏切られた今川氏真(溝端淳平)は、元康が今川に戻らなければ妻・瀬名(有村架純)とその一族を皆殺しにするという書状を、瀬名の血文字の手紙とともに送りつける。

激しく嘆く元康の姿を見て、すべてを悟った市は、婚姻の話を自分から断るとともに「欲しいものは力で奪い取るのです」と元康を励ます。実は幼い頃に命を救われて以来、ずっと元康に恋い焦がれていたお市に「どんな気分じゃ? 初めて男にそっぽを向かれた気持ちは」と問う信長に対して、市は「兄上が心から信を置けるお方は、あの方おひとりかもしれませぬ」と牽制するのだった・・・。

■珠玉の男前ぶりと乙女の切なさ、魅力的な市

ついに信長と同盟を結び、天下取りゲームへの大きな一歩を踏み出した第4回。やはり視聴者が盛り上がったのは「戦国一の美女」と言われたお市の方の登場だろう。今回の市は男子並みに長刀をふるい、乱世を「愉快な世」と言い放つなど、なんとも豪胆ではつらつとした、『ベルサイユのばら』のオスカルさまを彷彿とさせるようなキャラだ。

SNSでも「凛々しく美しく華やかに麗しい・・・」「健気で気高くて美しくて、こんなのみんな惚れてまうやろ」「戦国の世で好まれていた繊細優美な手弱女(たおやめ)系のお姫さまというよりも、宝塚の男役のような勇猛果敢で凛々しい姫君なの最高じゃん」と、このお市の造形を歓迎する声にあふれた。

しかも、瀬名を一途に思う元康のために、自分の気持ちを押し殺して結婚をあきらめた・・・という、珠玉の男前ぶりと乙女の切なさが両方振り切れる展開に、SNSは感動の嵐に。

「少女漫画で相手の幸せ願って身を引き、ヒロインより人気出ちゃうタイプの当て馬やん」「男勝りでこの世は力、力があればなんでも手に入ると言いつつ、初恋相手の元康を手離すに至る思考がめちゃめちゃ女の子でたまらん可愛い」など、この1話で好感度を最大限まで爆上げした。

また、単なる政略結婚のような口ぶりだった信長にも「まさか信長さま、妹の恋のキューピットになるつもりだったんじゃ・・・」「岡田信長の、合法的に白兎を自分の義理の弟にできる上に、可愛い妹の初恋を叶えてあげられるパーフェクトプランが!!」などの推測が上がっていた。

■地獄を見せる今川家、今後の注目ポイント

駿府にて、今川氏真(溝端淳平)から側室になれと迫られる元康の妻・瀬名(有村架純)(C)NHK
駿府にて、今川氏真(溝端淳平)から迫られる元康の妻・瀬名(有村架純)(C)NHK

そんなキラキラな織田家とは対極に、前回に引き続き地獄を見せてきたのは今川家。今回は氏真が、一緒に切磋琢磨してきた友人の妻を寝取ろうとするわ、その妻の指に傷をつけて血文字を書かせるわの、鬼畜な行動のオンパレードに「氏真闇堕ちかよ!」「早く今川を滅ぼして」など、結構なドン引きムードに。

ただその一方で、氏真のこの行動は単なる家康への怒りではなく、逆に家康を慕うがための行動では? という推察も。いわゆるメンヘラの面倒くさい恋人のように、問題行動を起こすことで、こっちに注目を向けざるを得ないようにする・・・という行動様式と、確かに一致する気はする。

実際SNSでも「『たすけて』って元康に言いたいの氏真じゃないのか」「元康にフラれた失恋のショックを瀬名にぶつけるしかない超こじらせ男子・氏真」「これ、元康を手元に置きたくて瀬名様を利用しているということなのでは? 恐ろしい大河ドラマが始まったもんだ」などの、想像を膨らませた声が集まっていた。

某戦国ゲームでも気の毒なほどステータスが低いが、実はなんだかんだでお家の存続には成功している今川氏真。前回氏真が出てきた大河ドラマ『おんな城主直虎』では、後半で頼もしい交渉人に変貌することで、生き残りに説得力を持たせたが、今回はどのようなルートから、サクセスストーリーへと至らせるのか? なかなかの今後の注目ポイントとなりそうだ。

『どうする家康』は、NHK総合で毎週日曜夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夜6時からスタート。第5回『瀬名奪還計画』では、元康が本多正信(松山ケンイチ)や服部半蔵(山田孝之)らの手を借りて、瀬名たちの救出を試みる様が描かれる。

文/吉永美和子

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