実は根っからのミュージカル俳優、山本耕史が挑む新作舞台とは?

ミュージカル『太平洋序曲』で狂言回し役をつとめる俳優の山本耕史(1月20日・大阪市内)
映画『シン・ウルトラマン』、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などの話題作に出演する一方、ミュージカル俳優としても高く評価されている山本耕史。次の出演作、ミュージカル『太平洋序曲』の会見が、1月20日に大阪市内でおこなわれ、現在苦労している点や、出演するミュージカルの傾向にも話が及んだ。
■ 「入口さえ見つかれば、あとは自由になれる」
同作は、山本が生まれた1976年初演で、ブロードウェイ作品ながら日本の幕末が舞台という異色のミュージカル。山本は物語の進行役となる「狂言回し」を演じる。スティーブン・ソンドハイムのミュージカルといえば、とにかく「歌うのが難しい」ということで有名。今回がソンドハイム作品初挑戦の山本も、例にもれず苦戦しているそう。

「最初にパッと聞いたときは、なにがなんだかわかんなかったです。これ何拍子? この音どこに行った? みたいな、いわゆる音楽のセオリーではないメロディです」とその特殊性を明かしつつも「間口はすごく狭いけど、一度入ってみたら、なかはすごく広々としている気がする。入口さえ見つかれば、あとは自由になれる予感がします」と前向きに語った。
しかし本当にソンドハイムの曲のすごさを知ったのは、自分の子どもを通してだったという、驚きの発言も。「家で1回か2回歌ったら、今子どもが歌ってるんです(笑)。つまりすっごく難しいメロディなのに、すごいインパクトがあるということ。普通とはちょっと違う、インパクトの残し方をする曲なんだと痛感しました」と感心した様子だった。
■ 「今回みたいな作品は、自分から選びにくく…」
10歳で『レ・ミゼラブル』日本初演に出演するなど、長いキャリアを誇る山本だが、意外と今回のような、クラシカルかつ大勢のキャストが出演する「グランド・ミュージカル」の出演はレア。「『RENT』みたいなロック調とか、3人ぐらいしか出ないような舞台が多くて。今回みたいな作品は、なかなか自分から選びにくくはあります」と正直に明かす。
そこで出演を決めたのは、今回の制作が「梅田芸術劇場」(大阪市北区)だったのも、理由のひとつにあるそうだ。「以前出演した(梅田芸術劇場制作の)『アナスタシア』が、コロナのために途中で中止になって。消化不良というか『もったいないなあ』というので、またチャンスがあればなあ・・・と思っていました。そういう意味でも『太平洋序曲』は、自分としてはピッタリだったと思います」と、気合いを見せた。

演出は、英国からマシュー・ホワイトを招へい。狂言回しは、山本と松下優也とのWキャストとなっている。そのほかには、海宝直人・廣瀬友祐(Wキャスト)、ウエンツ瑛士・立石俊樹(Wキャスト)、朝海ひかるなどが出演。3月の東京公演を経て、大阪公演は4月8日~16日に「梅田芸術劇場メインホール」にて。チケットはS席1万3500円ほか、現在発売中。Wキャストのスケジュールなど、詳細は公式サイトでご確認を。
取材・文/吉永美和子
ミュージカル『太平洋序曲』
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
期間:4/8(土)〜4/16(日)
料金:S席1万3500円、A席9500円、B席5500円
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