義元の優美な舞&信長の「俺の白兎」にSNS騒然【どうする家康】
古沢良太脚本・松本潤主演で、江戸幕府初代将軍・徳川家康の、厳しい選択だらけの人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。1月8日の第1回「どうする桶狭間」では、今川義元と織田信長のキャラクターの強さと、家康に対する態度の違いの大きさに、SNSがそうそうに盛り上がった(以下、ネタバレあり)。
■ 早くも強烈キャラが続々登場した第1回
今川義元(野村萬斎)が統べる駿河国で、人質という立場ながらも平穏に暮らしていた松平元康(のちの徳川家康)。父の七回忌の折に、お守り役の石川数正(松重豊)らと三河・岡崎城に帰郷するが、今川家の人々と違って、貧しくて粗野な三河の人々に、馴染めないものを感じる。
その心象を感じ取った数正は「あの者たちこそが殿の家臣・・・いつか必ずあの者たちとともに、三河一国を束ねるべく立ち上がるときが参ります」と元康を諭す。
初恋の相手である今川家ゆかりの姫君・瀬名(有村架純)と結婚し、子どもも生まれた元康。一方義元は、織田信長(岡田准一)の軍に包囲された大高城を助けるために、みずから総大将となって出陣する。元康と三河の家臣団も、大高城に兵糧を運び込む役目を申し付けられるが、それは織田軍の包囲網を突破せねばならないという、過酷なものだった。
その事実に戸惑う元康と家臣団だが、そこに義元が陣中見舞いに来訪。義元は元康に対して、戦乱の世を王道によって必ず終わらせるという決意をあかし、さらに「そなたは我が子も同然じゃ。どうか余と氏真を末永く支えてほしい」と請い、金色に輝く具足を授ける。これに発奮した元康たちは、激しい戦いの末に、大高城に兵糧を届けることに成功した。
しかしそこに、桶狭間で今川勢が織田勢に大敗し、義元が討ち取られたとの一報が入る。家臣たちから、今後の身の振り方を詰問されることに耐えられなくなった元康は、ひそかに城から逃げ出すが、家臣の本多忠勝(山田裕貴)に連れ戻される。元康を責めることなく、撤退か籠城か「どうする?」とたずねてくる家臣たちに対して、元康が出した決断は──。
■ 圧倒的なオーラを放った萬斎版義元に、惜しむ声
徳川家康の生涯を語るうえで、決して外すことができない今川義元と織田信長の影響。本作では第1回から、その両人が一気に登場した。まず今川義元は、狂言師の野村萬斎。義元は、つい最近までは公家かぶれ・小物扱いされてきたが、最近はすぐれた外交感覚を持った知将として評価が見直されている。萬斎版義元は、まさにそのイメージを反映した存在だ。
SNSでも最初の登場シーンから、「威厳と優雅な立ち居振る舞いに感服」「初回にして今川義元の今川義元感がすごい」「なんだこの、圧倒的な天下人オーラ。今回の桶狭間は今川が勝つかもしれない・・・!!!!!」「え、なんかこの今川義元は死んで欲しくないわあ」などのコメントが続出。
さらに義元が、兵士の士気を高めるために戦場で舞を舞うシーンでは、これぞ伝統芸能の人! とため息ものな優美かつ力強い舞に、「野村萬斎、急に本職ぶっ込んでくる!」「この舞だけでもう今川強すぎ」「今川萬斎義元さまの舞を見れただけで、上半期の受信料の払い甲斐を感じてしまったが!?」「今川義元が萬斎さんであるからにはかくあるべしみたいな舞が観られてうれしかった」など絶賛の嵐。
そしてナレ死ならぬ、伝令からの「報告死」で、史実通りの退場となってしまった義元。「今回の桶狭間は今川義元に勝って欲しくて応援していたのにぃ~」「めちゃくちゃ名君だし舞踊? もできるのに初手退場なの切ないな」「なんやったら毎回冒頭で『こんばんは、今川義元です』とか言いながら一指し舞ってもろてもええんですよ」と惜しむ声が並んだ。
ただ、萬斎が主宰する狂言会「狂言ござる乃座(ござるのざ)」公式のツイッターアカウントによると、「今後も家康や氏真の回想に登場するとかしないとか」と、再登場を匂わせているので、今後に期待だ。また視聴者からもれなく絶賛された舞は、NHKのサイトでフルバージョンの動画が観られるので、こちらもチェックしておきたい。
■「乙女ゲームでしか聞いたことない」岡田信長のセリフに沸く
そして最後に登場して、ツイッターのタイムラインを大いにザワつかせたのが、岡田准一が演じる織田信長だ。まず義元とおぼしき首を槍から下げて、それを槍ごと投げ飛ばすというショッキングな演出に、「首桶どころか槍の先に太守様の首を掲げて攻めてくる織田信長怖すぎるでしょ!!」「首を塩漬けにしておくよりヤバイタイプ」「最初から第六天魔王モード全開じゃねえかこの信長」などの恐怖の告白が続々と。
さらに視聴者をざわつかせたのは、「待ってろよ竹千代(家康の幼名)、俺の白兎」という言葉。「乙女ゲームでしか聞いたことねぇよ、こんな織田信長の台詞」「とても怖い魔王信長は今までたくさん見てきましたが、家康のことを『俺の白兎』と呼ぶ信長はさすがに初めて見たのでよくわからないですね??」「岡田信長にあれほど似合うセリフはない。あの一言で私は恋に落ちたかもしれない、この大河に」と、「俺の白兎」がSNSのトレンドにまで上がるほどのインパクトを残した。
織田信長の襲来に、激しく身体を震えさせる家康を見ていると、どうやら尾張の人質時代に相当なトラウマを与えられたことが容易に予測できるが、それは次回以降で詳しく語られることになるだろう。また今川義元の首は、実際には槍で投げ捨てられてはおらず、ちゃんと今川家の家臣に引き取られて供養されているので、その辺りはどうぞご心配なく。
◇
『どうする家康』は、NHK総合で毎週日曜夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夜6時からスタート。第2回「兎と狼」では、結局織田軍の追撃から逃れることに決めた元康たちの、決死の逃避行が描かれる。
文/吉永美和子
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