令和の法要!? 京都のお寺の「ドローン仏」が神秘的すぎる

「龍岸寺」(京都市下京区)で11月23日におこなわれた『超十夜祭2022』の様子(提供=三浦耀山さん)
「是非見てほしい。これが令和時代の阿弥陀来迎です。」という文言とともに、ツイッター上でとある動画が投稿された。そこには、ドローンに乗った仏像が光を放ちながら飛行する様子が収められており、「これはスゴい、令和の時代の来迎仏だ!!」「お葬式が楽しくなりそう」「映画みたいな世界が近づいてきたなぁ」といった興奮の声が次々と上がり、2.7万いいねを集めるなど話題となっている。
神秘的かつ近未来な「ドローン仏」だが、これは「龍岸寺」(京都市下京区)でおこなわれた『超十夜祭2022』で実際に飛行していたものだという。「ドローン仏」のアイデアを実現化した、仏師の三浦耀山(ようざん)さんに詳しく話を訊いた。
■ 「来迎の世界を再現」プログラミングでの飛行に成功
──宙を浮く仏さま、驚きました・・・。仏像をドローンで飛ばすというアイデアはどこから生まれたのでしょうか。
仏教では、「阿弥陀如来」と「諸菩薩」が雲に乗って、極楽浄土から亡くなった人をお迎えに来ることを「来迎」といいます。来迎という考えは、日本で平安時代や鎌倉時代に深く信仰され、その様子を描いた「来迎図」は数多く残されています。
私は「来迎の世界を立体的に再現したい」という思いを昔から持っていて、仏像を宙に浮かす、または浮いているように見せる方法がないかをずっと模索していました。
数年前からドローンが一般でも手に入りやすくなり、2018年に仏像を1体載せて飛ばしてみたところ、「来迎の世界を再現できるのでは」と大きな可能性を感じました。そこで、以前から知り合いだった浄土宗「龍岸寺」の池口住職に思いを伝えたところ、法要でドローン仏を飛ばす機会を作ってもらえました。

──昔からあたためていたアイデアだったんですね。小型とはいえ、仏像を飛ばすとなるとかなりの重さだと思うのですがどう飛ばすんでしょう。
使用しているドローンは100g以下の小型タイプなので、載せられる重量は限られます。木製だと重すぎるので、私が彫った仏像を3Dプリンターで出力し、重さが約12gの空洞化した「3Dプリント仏像」を使用しています。
──今回は10体のドローン仏を飛行させたということですが、やはり難易度は高いのでしょうか?
2018年に初めて1体を飛ばし、2019年には「阿弥陀三尊形式」として3体、2021年には「阿弥陀如来」と6菩薩の7体を飛ばしました。ここまでは1体ずつコントローラで操作していたのですが、今年初めて「プログラミング編隊飛行」を実現させました。
「プログラミング編隊飛行」は、事前にプログラムを設定することで、その場で操作することなく飛ばせるというものです。屋内はGPSが届かないため編隊飛行は難しいのですが、ドローン事業を手掛ける「fly」の吉江考史さんの協力を得て念願が叶いました。
その後改良を重ね、今回初めて阿弥陀如来と9菩薩、10体のドローン仏をプログラム編隊飛行させることが実現しました。
──紆余曲折を経て成功させたとのこと。実際に『超十夜法要』で「ドローン仏」を目にした方々の反応はいかがでしたか?
当日は約40名の方々が法要に来てくれました。池口住職の読経と参加者各自が木魚を叩くなか、「ドローン仏」が舞い上がりプログラミング飛行で自在に飛び回る姿は大変好評でした。

■ 今後の目標は、26体のドローン仏
──三浦さんが代表をされている工房「土御門仏所」では、「ドローン仏」をはじめとし、「伝統技法を受け継ぎ新しい試みに挑戦する」という理念を掲げていますが、なぜそういった挑戦をはじめたのでしょうか。
私は「仏像彫刻」を仕事としています。この仕事は伝統工芸のひとつですが、伝統工芸は産業としてどんどん小さくなっており、古くから伝わってきた技術や教えを守るだけでは生き残っていくのは難しくなっています。
「その時代ごとの技術を積極的に取り入れ、変化していかないと衰退していくのではないか」という危機感から、「ドローン仏」や「ガチャ仏さま」といった取り組みを始めるようになりました。
──「ドローン仏」を生で見てみたいという方も多いと思うのですが、これからの取り組みや予定などがあれば教えてください。
確定はしていませんが、2023年の春に再度お披露目する機会が作れれば・・・と、龍岸寺さんと相談しています。 また、今後は「阿弥陀二十五菩薩(26体の仏様)」の来迎を目指していますので、いつか26台のドローン仏をプログラミング編隊飛行をお見せできればと思います。
取材・文/つちだ四郎
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