関西人愛用ブランド・Iwatani、理由は「うまく焼ける」?

大阪市中央区に本社を構える「岩谷産業」
定期的にSNSで話題になる、「関西人だからといって家にたこ焼き器があるとは限らないですよ。うちにはあるけど」といった内容のツイート。そこで「関西人のたこ焼き器事情」をLmaga.jpの公式ツイッターでアンケートをとったところ、実に約7割が所持しているという結果に。そのなかの1割はなんと2台以上持っていることが分かった。
2台持ちの理由で1番多かったのが、「1つは電気式で、もう1つがガス式」との答えだ。そしてガス式を愛用している人のほとんどが、「家でたこ焼き焼くんやったら『炎たこ』やろ」と口を揃える。
「炎たこ」とは、大阪に本社を構える「岩谷産業」によるカセットガスたこ焼き器。外はカリッと、中はとろっと、のたこ焼きが「誰でもめちゃくちゃうまく焼ける」と多くの関西人から熱烈な支持を得ており、まさに「Iwatani」といえば関西人が愛してやまないブランドなのだ(ちなみに煙の出にくい焼肉グリル「やきまる」も!)。そこで今回は同社の担当者に、なぜこんなにうまく焼けるのかを訊いてみた。
■ 誰でもうまく焼ける秘密は「火力」と「プレート」
2009年に初代が発売されるや、その高いパフォーマンス力により口コミで広まり、今や定番の人気商品となった「炎たこ」。実は同商品が発売される10年前の1999年には、前身となる「カセットガスジュニア たこ焼き器」が誕生。U字バーナーのコンロに鉄板を合わせたもので、見た目からもかなり本格的だ。
これらをより改良し生まれたのが初代「炎たこ」で、2016年には「スーパー炎たこ」、2021年8月には現在発売中の最新モデル「炎たこII」と、少しずつマイナーチェンジをしながら、現在の形になったそうだ。同社担当者の山田淳平さんによると、「火力、プレートに施された切り溝、そして縁の高さ」がポイントだという。
「たこ焼きを上手に焼く秘密の1つは火力です。外側を早く焼くことで、外はカリッと、中はとろっとしたたこ焼きができます。電気式だと外側を焼くのに時間がかかり、その間に中身が固まってしまい、とろっとした食感が失われてしまうんです」と話す。

そんな強い火力の秘密は「U字バーナー」だ。プレートの下に設置されているU字型のバーナーをよく見ると、火の吹出口となる穴がたくさん開けられている。細かい火をたくさん出すことで火力が安定し、強い火力が出せるとともに、火力にムラがでにくい仕組みになっているという。
また、「プレートにフッ素加工を施しているため、生地がこびりつきにくく回しやすい、ということももちろんありますが、切り溝と縁の高さが上手に焼けるポイントです。縁は少し高さがあるので、プレートいっぱいに生地をしっかり入れることができます。そして切り溝があるので、その切り溝に沿って分けることで、中のタネとなる部分を十分かつ均等な量を確保でき、上下差がない、キレイな丸いたこ焼きができるというわけです」。意外にも上手に焼ける秘訣はシンプルだった。

実際に同商品を使ってみたが、生地を流し入れ、具材を入れたあと短時間でひっくり返せるなど、これまで使っていた電気式のものよりも焼き上がりが早く感じた。火力にもムラがほとんどないため、よく焼ける場所と焼けない場所の入れ替え等の作業をしなくても良い。
小学校低学年の娘も、たこ焼きをひっくり返す作業のデビューをさせてみたが、見よう見真似ながらクルっとキレイに回すことに成功! 「誰でも簡単においしいたこ焼きが焼ける」という噂をまさに体感した。

■ 関西人御用達と思いきや・・・関東での売上も上昇
関西では半数以上の家庭がたこ焼き器を所持しているようだが、関東はどうなのだろう? 山田さんによると「炎たこ」の売上は、「19年・20年比で約175%の伸長。巣籠り需要の影響もあり、たこ焼きをする家庭が増加しました」と、変化を話す。
また、「コロナ以前までは、6:4(関西:関東)で関西での売り上げが高かったのですが、コロナ禍以降は5:5でほぼ同等の売り上げを記録しています」とのこと。関西の文化である「たこパ」、関東でも同様に楽しまれているようだ。
「炎たこII」(オープン価格:9878円)は、イワタニの公式オンラインストアのほか、量販店で販売されている。
取材・文/野村真帆
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