70年の歴史に幕…「大丸饅頭」が販売終了、力振り絞る最後の姿

大丸名物の「大丸饅頭」
百貨店「大丸」で70年近い歴史を持つお菓子「大丸饅頭」。全国で唯一「大丸梅田店」(大阪市北区)で販売されていたが、10月12日をもって販売を終了する。
しっとり柔らかい生地であんこを挟み、大丸を象徴する「大」の焼き印が特徴の「大丸饅頭」。昭和29年頃に「大丸神戸店」で生まれ、グルグルと回る機械のうえでカチャカチャと音を鳴らしながら焼き上げる、当時としては珍しい実演販売で話題に。直径約5センチの小ぶりなサイズで、手土産として多くの人に愛されてきた。
1995年に阪神・淡路大震災で被災し、機械もレシピも再現不可能に。そんななか、客からのリクエストの声が多かったため、当時の味を知る従業員やさまざまな菓子屋に協力を仰ぎ、試行錯誤の末、味わい新たに復活した。
その後、『大丸神戸店再開10年感謝フェア』での一時的な復活のほか、「博多大丸」で2021年まで常設販売されていたが終了。現在は「大丸梅田店」のみでの取り扱いとなっていた。

そんな歴史ある菓子だが、機械の老朽化によりついに終止符が打たれる。長年店頭で焼き続けた吉田大輔さんは、「本当に、長年ご愛顧いただきありがとうございました。(機械は)単純そうに見えて複雑で、扱いがとても難しいんですよ」と感慨深げに話した。
SNSでは、「寂しいなぁ」「安くておいしかったのに」「ショックをうけております・・・」と惜しむ声が上がっている。また、最終日を前に焼き印が故障したそうで、現在は焼き印なしという逆に貴重なビジュアルに。最後の力を振り絞って頑張る機械の姿を見られるのは10月12日まで。

「大丸饅頭」(白あん・こしあん)は各54円。感謝セールとして、「こしあん5個、白あん5個」(400円)の限定セットを販売中。営業時間は朝10時〜夜8時、「大丸梅田店」地下1階和洋菓子売り場にて。
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