ちむどんどん第24週振りかえり・ゆし豆腐のセレナーデ

2022.9.23 08:15

ある思いを胸に海を眺める暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

ヒロインが、ふるさとの沖縄料理に夢をかける連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。9月24日は「ゆし豆腐のセレナーデ」と題した第24週(9月19日〜23日放送)を振りかえる。

ヒロイン・暢子(黒島結菜)は無事に男の子を出産。暢子と夫・和彦(宮沢氷魚)は、生まれてきた息子に「心が健やかに育つように」と願いを込めて「健彦(たけひこ)」と名付ける。

時は経ち1984年(昭和59年)4月、暢子は子育てと仕事に追われながらも充実した日々を送っていた。暢子の息子・健彦(三田一颯)は4歳になり、暢子が営む沖縄料理店「ちむどんどん」も多くの客が通い大繁盛している。

その春の大型連休に、暢子たち一家は沖縄・やんばるへと里帰りすることに。比嘉家の長男・賢秀(竜星涼)は妻・清恵(佐津川愛美)が出産を控えているため今回は帰省を見送るが、長女の良子(川口春奈)と博夫(山田裕貴)夫妻もタイミングを合わせて滞在する。

また、暢子の店を手伝っていた末っ子の歌子(上白石萌歌)は、健彦が2歳になる頃にやんばるへと帰郷。現在は、時折居酒屋で民謡ライブを披露している。暢子たちの幼なじみ・智(前田公輝)も、経営する会社「スナガワフーズ」の拠点を沖縄に移していた。しかし智と歌子の関係は進展しておらず、周囲はもどかしく感じているが、智は関係が壊れてしまうことを恐れて慎重になっていた。

共同売店で談笑する暢子たち。左から、比嘉優子(仲間由紀恵)、砂川智(前田公輝)、青柳健彦(三田一颯)比嘉歌子(上白石萌歌)、青柳暢子(黒島結菜)、青柳和彦(宮沢氷魚)(C)NHK

一方で、帰省した暢子と和彦はやんばるの大自然を満喫し、改めて沖縄の良さを実感する。和彦は、民俗学者だった亡き父の遺志を継ぎ、いずれ沖縄についての著書を出したいという思いを強くする。暢子も畑仕事に精を出し、やんばるの新鮮な野菜に魅了される。ともにいずれ沖縄に住みたいという気持ちはあるものの、互いの仕事のことを気にかけ、今すぐには踏み切れずにいた。

そんななか、暢子たちの帰省に合わせて、親しい人々を招いて比嘉家で宴会を開くことになる。暢子はやんばるの食材を使った料理を振る舞おうと張り切る。そこで暢子に「オオタニワタリ」という山菜を頼まれた智は山に採りに向かい、歌子もそれに同行する。

山菜を採りながら、歌子は民謡歌手としてレコードデビューのスカウトを受けたという報告を智にする。しかし、話の場に心配だから付いていくという智の態度に、いまだに妹扱いされていると受け取った歌子は反発。歌子を追いかけようとした智は、そのはずみで崖から足を踏み外してしまう。

足を怪我した智と歌子は、下山まであと一息のところでひとまず山小屋で休むことにする。ふたりは互いの本音を吐露しながら、どんどん距離が近づいていく。思いを告げようとする智が歌子に口付けようとした寸前、ふたりを探しにきた善一(山路和弘)が現れ、そのまま歌子は先にその場を走り去ってしまう。

歌子(左、上白石萌歌)の心中を受け止めて励ます優子(仲間由紀恵)(C)NHK

その夜更けに、眠れない歌子は智への思いを母・優子(仲間由紀恵)に打ち明け、優子は歌子の心中を受け止めて励ます。そんな歌子の心の内を知った和彦は、大切な友人である智と歌子の間柄をなんとかしたいと決意。智に角力をとろうと提案し、自分が勝ったら今夜の食事会に来て歌子に気持ちを伝えることを求める。

身ともに角力でぶつかりあった結果、ふたりはほぼ同時に倒れこむ。和彦が自分の弱点を知っていたことや、和彦らしくない気持ちのぶつけ方に、智は賢秀の入れ知恵だと察する。実は和彦は賢秀に相談し、「頭で考えるより、体でぶつかってこい」とアドバイスをもらっていたのだった。智は親友たちの思いを笑って受け止めながらも、和彦の「今夜必ず来いよ」という投げかけには答えずにその場を去る。

そしてその夜、大勢の人が比嘉家の宴会に集まるも、そこに智の姿はなかった。沈んだ表情を浮かべる歌子が、健彦のリクエストで歌おうとすると、突然そこへ正装した智が現れる。皆が見つめるなか、智は歌子へ気持ちを伝えようとするも、なかなか切り出せない。智が言葉に詰まっていると、歌子が愛しい人に向けた想いを表した沖縄民謡『娘ジントヨー』を歌い始める。

互いを見つめ合う歌子(上白石萌歌)と砂川智(前田公輝)(C)NHK

歌子の歌を聞いた智は絞り出すような声で「好きなわけよ」と伝え、「歌子を思うとちむどんどんする。歌子と結婚したい、結婚してください」とプロポーズする。歌子は涙を流しながら「うん」と応え、笑顔で「幸せになろう!」という智に、歌子も笑ってもう一度「うん!」と頷く。ようやく想いが通じ合ったふたりを、周囲は一斉に祝福するのだった。

暢子たちが東京に帰る日が近づくなか、故郷への思いを強める暢子は、和彦から「やんばるで暮らしてみない?3人で」と提案を受ける。しかし、沖縄で暮らすには東京で開いた店を手放すことになる。和彦の「今すぐでなくていい。ただ、東京に帰る前にもう一度どうしたいか自分の気持ちと向き合ってみてほしい」と言葉に、今一度自分の心と向き合う暢子。そして暢子たち一家が東京へ帰る前日、暢子はある決断をして・・・。

語る和彦(宮沢氷魚)と暢子(黒島結菜)(C)NHK

本作は、沖縄・やんばる地域で生まれ育ったヒロインと家族が支え合い、沖縄本土復帰から50年の歩みを描く物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。放送は4月9日まで(最終回は4月8日放送予定)、全125回の予定。

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