関西万博の会場へ自転車で可能に、広域サイクルライン整備

2022.8.25 07:00

整備対象となる4つのルート(8月24日・大阪府庁)

(写真2枚)

2025年『大阪・関西万博』の会場となる人口島「夢洲」(大阪市此花区)から、波状に伸びる広域なサイクルラインが整備されることが、8月24日に開かれた大阪府の定例会見で発表。「夢洲」に自転車で乗り入れができるよう、駐輪場も整備されるという。

府では既存の大きな自転車道を活かして、府内を安全で快適に移動できる4ルートを設定。万博開催までに、国内外からの来阪者が各地を周遊できる環境を整えていく計画だ。

軸となる4ルートは、「淀川サイクルライン」「大和川サイクルライン」「石川サイクルライン」「大阪湾サイクルライン」(すべて仮称)で、優先的に整備。自転車通行空間や「夢洲まで10km」などの案内サインが設置される。

会見で吉村洋文知事は、「京都、奈良、和歌山につなげ、広域的なサイクルラインにすることが目標。万博のテーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』というように、自転車を活用した健康維持は重要。その基礎となるサイクルラインを作ることは観光、健康、地域活性を含めて必要で、レガシーにしたい」と話した。

また現状、「夢洲」へは歩行と自転車では入ることができず、交通手段は自動車のみ。これに関して吉村知事は、「万博のときには自転車で乗り入れられるようにし、駐輪場も設置する。『淀川サイクルライン』からは万博会場の入口にそのまま自転車で入れる仕組みを作っていく。『大和川サイクルライン』は出口が咲洲なため難しいが、やり方は考えたい」と明言した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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