大反響・フェルメール作品が大阪に、初期傑作を間近で

ヨハネス・フェルメール『窓辺で手紙を読む女』(修復後)1657-59年頃、ドレスデン国立古典絵画館
7月16日より「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)でスタートした特別展『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』。東京、北海道での開催に続き、オランダ絵画の黄金期を彩る作品約70点が展示される。
人々の日常を写実的に描き、17世紀に活躍した画家、ヨハネス・フェルメール。同館では、フェルメールをタイトルにした展覧会は過去に2回開催され、2000年の開催時には3カ月で約60万人もの来館者が訪れるほど反響があったという。現存する作品は35点という希少性もあり、人気の理由について内藤栄館長は「『光の魔術師』と呼ばれ、陰影の使い方がうまいので、日本人好みの障子越しの光のようなものを我々は感じているのでは」と話す。
注目すべきは、1979年のX線調査により、画中画が隠されていることが判明した初期の傑作『窓辺で手紙を読む女』。上部の壁の部分に現われたのは、弓を携えたキューピッドの姿で、この存在から手紙は恋文という考察が広がったという。2019年には、フェルメールの死後に何者かが上塗りしたいう最新の調査結果が発表された。
本展では、大規模な修復作業を経て当初の姿に蘇った画中画も鑑賞でき、所蔵館以外での公開はこの日本巡回展が初となる。内藤館長は「修復前の複製と見くらべてみると、非常に色がきれいで明るさがかつての物と全然違います」と、陰影の印象があるフェルメールの認識を新たにしたという。

また、薄明かりで微笑む女性が描かれたレンブラントの『若きサスキアの肖像』など、人物や団体の評判を高めるのに役立ち、17世紀に目覚ましい発展を遂げたオランダの肖像画も充実。ほかにも、オランダの風景画・静物画、聖書の登場人物と市井の人々などの絵画を通して、フェルメールの芸術が生まれた背景や関係性を感じられる内容となっている。
グッズ売り場では、作品の「手紙」にちなんだ人気キャラクター・ミッフィーの展覧会オリジナル「マスコット 手紙を書くミッフィー」(2200円)や「レターフォルダー」(1100円)なども販売。期間は9月25日まで。土日祝と一部の開催日は予約優先となり、料金は一般2100円ほか。
取材・文・写真/塩屋薫
『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』
期間:7月16日(土) 〜 9月25日(日)
※月曜(7月18日、8月15日、9月19日は開館)、7月19日は休館
時間:9:30〜17:00 (入館は閉館30分前まで)※夜間開館日あり
会場:大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82)
料金:一般2100円、高大生1500円※中学生以下は無料
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