「ミャンマー人は僕の個性」唯一無二へ奔走する俳優・森崎ウィン

2022.6.28 20:15

ミュージカル『ピピン』で主演をつとめる俳優・森崎ウィン

(写真10枚)

スティーブン・スピルバーグの映画『レディ・プレイヤー1』(2018年)で、一躍その名を世界に知らしめた、俳優・歌手の森崎ウィン。ミャンマーで生まれ育ち、10歳のときに日本に移住したという、異色の経歴でも注目される彼は今、ミュージカルの舞台に積極的に挑戦している。

そして、この夏再演されるミューシカル『ピピン』では、ついにシングルキャストとして、初めて主演をつとめることになった。そんな森崎に『ピピン』の意気込みや、ミャンマー人であることへの思いなどを、いろいろと聞いてきた。

取材・文/吉永美和子 写真/横江実咲

■「僕も常に、自分を探してますから(笑)」

──『ピピン』は2019年に、城田優さん主演で上演された舞台の再演ですが、森崎さんは普通にチケットを買ってこの舞台を観て、いたく感動されたそうですね。

総合エンタテインメントの最高峰だと思いました。幕が上がると、いきなりストーリーテラー役のクリスタル・ケイさんがお客さまに話しかけてくるし、いろんなマジックが起こって「これどうなるんだろう?」って、ずっとドキドキハラハラさせられました。楽曲も「ヤバい、歌いたい」と思わせてくれるし、ストーリーも自分と重ね合わせて考えさせられるところがあるし、ずっと興奮していましたね。

ハリウッドデビューしたミャンマー人は森崎が初めてだったという

──ピピンのテーマは、いわゆる「自分探し」ですが、そこをご自身と重ね合わせたということでしょうか?

僕も常に、自分を探してますから(笑)。いろんな作品と出合って、新しい知識にふれるたびに、自分の信念とか概念が変わっていって「あれ? ここを目指したつもりだったのに、今の俺、ぜんぜん違う所にいる。これからどうなっていくんだろう?」と思ったりする。今僕は31歳ですけど、それがまだ続いている状態です。

──森崎さんと城田さんが『ピピン』の曲をデュエットした動画が、公演サイトに上がっていますが、城田さんが「ここでは十分満たされたから、違うものを探しに行こう」という印象があったのに対して、森崎さんは「まだなにか欠けている。ここにないピースを探しに行こう」という違いがあるなあ、と思いました。

「俺はこういう人だから、こうなんだ」ということは、死んでも言いたくないけど(笑)、なにかを探し求めて、なにかになろうとする気持ちが反映されたのかもしれないですね。でも、はたから見ると恵まれてるけど、本人は満たされてないっていうのは、どんな世界でもあるじゃないですか?

たとえば僕は、役者として今恵まれた環境にいると思うけど、演じながらここ(心)が削られることも結構あって。恵まれているけど、恵まれていないという、その狭間にいるからこそ、逆におもしろかったりすると思うんです。

始終笑顔で、身振り手振りを使いながらインタビューに答える森崎ウィン

──その共感ポイントの多さが、城田さんをはじめとするいろんな人が、森崎さんを「ピピンにぴったり」と言う理由なんでしょうかね?

どうなんでしょうね。ピピンに限らず、どの役をやっても「これは僕にしかできない」と言えることって、あんまりなくて・・・もしかしたら、その理由を見つけるための旅になるかもしれないです。

ミュージカル『ピピン』

会場:オリックス劇場(大阪府大阪市西区新町1-14-15)
期間:09/23(金・祝)~/09/27(火)
料金:【マチネ】※9/24(土)12:00、25(日)12:00、26(月)13:00、27(火)13:00 S席 1万3500円、A席 9500円、B席 7500円【ソワレ】※9/23(金・祝)17:00、24(土)17:00 S席 1万2500円、A席 8500円、B席 6500円

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