お笑いコンビ・ツートライブ、「漫才師」へと化す信念の出囃子

お笑いコンビ・ツートライブ(左からたかのり、周平魂)
お笑い芸人が舞台へ上がる際に流れる音楽「出囃子」。芸人にとっては自分たちの登場を知らしめる重要なテーマ曲、また舞台に立つエンジンであり、それぞれに思い入れがあるはず・・・。
そこで「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区:以下、マンゲキ)所属芸人から、曲に込められた想いや経緯などを深掘りする連載がスタート。マンゲキメンバーの兄貴的存在・スマイルの瀬戸をインタビュアーに、今回は独特なワードセンスがクセになる「イキり漫才」で注目、ツートライブ(たかのり、周平魂)に迫ります。
「アホなことしたい、そのために盛大にかっこよく」(周平魂)

瀬戸:では改めまして・・・インタビュアーの瀬戸でございます。でね、今回も出囃子なんですよ! 周平魂語で言うと「出囃子」はどういう言葉に変換されるの?
周平魂:え? いや出囃子自体がそもそもイキってはいるんですけど・・・まぁ「バヤシ」ですね。バヤしバヤされるから舞台に出て行くっていう。・・・あの、始まって20秒後に大喜利要求すんのやめてもらっていいですか? めっちゃ腹立ちましたわ!
瀬戸: 一応この記事を読む人のツカミになりますので、ここを外されるとちょっと影響が出るので。
周平魂:ええ!? 何を言うてるんさっきからほんま・・・。じゃあ出囃子とかけまして・・・。
瀬戸:出囃子自体がもうかけてるんですよね、極論ね。曲をね。

たかのり:いやもうそんなんいらないっす!(笑) ボケ潰しのインタビュアーやなぁ。
周平魂:え〜〜〜・・・はい、赤ちゃんと解きます! どちらも立たなしゃぁない。舞台に立たな・・・あかん、もっかい!
瀬戸:お上手です・・・。
周平魂:おいおい、なんで聞いといてしんどくなっとんねん!? 前回のミルクボーイさんのときよりひどなってますよ、インタビュアーが真ん中に立ちすぎですって(笑)
瀬戸:すみません(笑)。 でもミルクボーイに「かっこいいと思う出囃子は?」って聞いたらすぐにツートライブの名前が挙がったんよ。芸人のなかでも評判らしくて。もちろんこだわってるよね? ちなみに何て曲?
たかのり:Hardknox(ハードノックス)※1の『Fire Like This』って曲ですね。
瀬戸:ドラム音から始まってかっこいいよなぁ。あれはどうやって決めたの?
周平魂:劇場に入らせてもらう前は、結構ふざけてたんです。アニメ『ドラゴンボール』の曲とかL⇔Rとか、当時僕らのなかでニュアンス的におもしろいって思った曲を使ってたんですよ。
瀬戸:でもその時期あるよな! 出囃子でボケたなる時期。
周平魂:ちゃんと決めなってなったときに、家でジム・キャリー主演の『ふたりの男とひとりの女』っていう映画を見てたんですよ。それが「二重人格」みたいな内容の映画で。殻に閉じこもった警察官が豹変してむちゃくちゃにキレまくるシーンがあって、そこでこの曲が流れてたんです。ちょっとバイオレンスなシーンもあるんですけど、コメディ映画なんでおもしろさもあって、かっこええなあって。
瀬戸:映画を見ながらピーンときたわけや。制作側が豹変する表現として使った曲やったんやね。
周平魂:この曲が流れて舞台に立った瞬間に漫才師と化したいな、みたいな。・・・なんかマジに聞かれてるのも腹立ってきたなぁ! イジられてる気ぃしてきた。
瀬戸:ここらへんからやっと文字に起こせるようになってきたんで、このままでよろしくお願いします。

たかのり:僕はこの出囃子にするってエピソードとかも聞いて、素直にええなぁって。基本的に単独(ライブ)とかの音楽も周平に丸投げで、「音は俺が決めるから」みたいな体勢があるんで。僕はそんな執着がないんですけど、周平は音がちょっと悪いとかテンション上がらんなぁとか、結構こだわるんです。
周平魂:コロナ禍でオンライン配信になって、出囃子の音がフリー素材しか使えへんってなったときも、僕500曲くらい聞きましたよ。
たかのり:ほんでめっちゃええの見つけてくるんすよ。
瀬戸:それくらいめっちゃこだわる周平のなかで、絶対ここは譲られへんポイントは何なん?
周平魂:そうですね・・・漫才師ってアホなことをしたいわけじゃないですか。そのためには逆に壮大にかっこいい曲がいいんですよね。僕、小学校のときに初めて見た漫才師の印象が「おもしろい」より「かっこいい」が勝ってたんです。
たかのり:大学のときから周平のこと知ってますけど、感覚が「渋い」か「おもしろい」の2択なんですよ。
周平魂:渋い曲の後にアホなことするからおもろいんちゃうか、っていう感覚はずっとありますね。
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