大阪市の定例会見が６月１６日に実施され、全国的に最高気温が２５度以上の夏日が観測されていることから、熱中症予防の必要性が呼びかけられた。

気温が高くなり始める６月は、身体が暑さに慣れていないだけでなく、新型コロナウイルス感染症対策でのマスクの着用によって体内に熱がこもりやすくなっており、熱中症になるリスクも高まっている。

特に高齢者や子どもは、体温調整がうまくできないことや暑さを感じにくいためリスクが高い。熱中症にかかった高齢者の約６割は室内で発症しており、自分自身では変化に気づかないことも。

そこで大阪市では、県民割やインバウンドの再開などで観光客も多くなっていくことも想定し、環境省などから発表される「暑さ指数」や「熱中症警戒アラート」をポスターやデジタルサイネージを使って周知し、注意喚起をおこなうという。

松井一郎市長は、「本格的な夏に向け、熱中症のリスクが高くなる。混雑した場所ではマスクの着用が必要だが、人との距離が確保できる場合や、会話をほとんどおこなわない屋外はマスクを外したり、休憩することも必要。熱中症に注意しながら大阪観光を楽しんでいただきたい」と呼びかけた。

取材・文・写真／岡田由佳子