作者急逝の漫画「ベルセルク」連載再開、SNS「応援したい」
2022年5月に急逝した漫画家・三浦建太郎さんの代表作『ベルセルク』の連載再開が、発行元の「白泉社」より発表された。
同コミックは、中世ヨーロッパを下地にした剣と魔法、魔物が存在する舞台で、主人公の剣士・ガッツの復讐の旅を描いたダーク・ファンタジー。白泉社『月刊アニマルハウス』(『ヤングアニマル』の前身)で1989年より不定期連載がスタートし、単行本は41巻・世界累計発行部数は5000万部を突破する大ヒット漫画に。しかし、生前の三浦さん自身が危惧していたように、完結の見通しが立っていなかった。
そんな未完の名作が、三浦さんが生前「最終回までのストーリーは森ちゃん以外誰にも話していない」という、高校の同級生で親友でもある漫画家・森恒二監修のもと、三浦さんの弟子が所属している「スタジオ我画」が作画をおこない、『ヤングアニマル』(2022年13号)より連載が再開されることが発表された。
ヤングアニマル編集部は、「ネームが残っているわけではありませんので、三浦さんが作ろうとしていた原稿を、我々が完璧に形作ることは不可能ですが、三浦さんが話していたことから決して逸脱しないように漫画を構成していきます。三浦さんとの会話や原稿制作を通して自分たちの中に根付いた『三浦建太郎』を真摯に紡ぎたいと考えています」と、連載再開について公式サイトにて説明。
森氏も「三浦が自分に語ったエピソードのみやります。肉付けはしません。はっきり覚えてないエピソードもやりません。三浦が自分に語った台詞、ストーリーのみやります。当然完全な形にはならないでしょう。しかし三浦が描きたかった物語をほぼ伝えられるとは思います」と、重責を果たすべく、改めて決意を表明した。
この発表を受け、SNSには「おおおお熱すぎる!!」「ラストシーンを世に出したいと決意してくれたスタッフ・森先生のそのベルセルク愛に対して、誰が批判できるの?? 感謝しかないだろう」「関係者全員のアツい想いが伝わってきた」「完結させたいという決断を応援したい」など、さまざまなコメントが寄せられている。
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