ちむどんどん第5週振りかえり・フーチャンプルーの涙

2022.5.13 08:15

考え込む表情を見せる比嘉暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

沖縄・やんばる地域で生まれ育ったヒロインと、その4人兄妹の歩みを描く連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。5月14日は「フーチャンプルーの涙」と題した第5週(5月9日〜13日放送)を振りかえる。

自分の将来を模索していたヒロイン・暢子(黒島結菜)は、料理部の助っ人として参加した大会で「東京に行き、料理人になりたい」と決意。高校卒業を控える暢子は、上京を夢見てすっかりその気になっていた。

しかし時を同じくして、家族のために一攫千金を夢見る長男・賢秀(竜星涼)が、投資話と見せかけた詐欺に騙されていたことが判明する。家族の財産や親戚からの借金で工面した資金が消え、絶望した賢秀は荒れて暴れてしまう。

賢秀が引き起こした騒動は、店で酔って暴れたことから警察沙汰寸前にまで発展。さらにはその場に居合わせた暢子たちの高校の音楽教師・下地(片桐はいり)は、今回受けた被害を告訴すると激怒していた。その余波を受け、長女・良子(川口春奈)は努力して掴んだ教師の道に支障がでると怒り、暢子の卒業後の進路もそれどころではなくなっていく。

戸惑った表情を音楽教師・下地(片桐はいり)に向ける暢子たち。左から、比嘉良子(川口春奈)、暢子(黒島結菜)、歌子(上白石萌歌)(C)NHK

危機に瀕する比嘉家のもとを、ある日警察に自宅を案内してもらった下地が訪れる。下地は告訴を取り下げるための条件として、下地が歌の才能を見込んでいる三女・歌子(上白石萌歌)が本気で歌を披露することを提示する。そして、家族を思い熱唱する歌子の姿に心打たれた下地は、今回の件を水に流すことを約束する。

しかし、詐欺の被害にあった家族の財産や借金は返ってくることはない。一家は経済的に窮地に立たされ、暢子が料理人を目指して上京することは許されなくなっていく。暢子は兄・賢秀に憤りながらも、上京する夢を諦めて地元での就職を決める。また、賢秀は今回の騒動の責任を感じて家を出て行く。

暢子の卒業が間近に迫った1972年(昭和47年)2月、暢子は東京への進学が決まった友人を祝いながらも、自身の境遇と比べて複雑な思いを抱えていた。一方で姉の良子は、東京への未練を滲ませる暢子と衝突しながらも、実は暢子の上京のための資金を工面し、言い出す機会を探っていた。

そしてある夜、夕食を囲む3姉妹のもとに親戚が訪れ、遅れて母・優子(仲間由紀恵)が現れる。優子は暢子の上京を諦めておらず、再び家族で話し合う場を設けようとしていた。暢子の東京行きを巡る議論が展開する最中、そこに家を出て行った賢秀からのある手紙が届き・・・。

本作は、沖縄本島北部・やんばる出身のヒロインが料理人を目指し、やがて東京で沖縄料理の店を開こうと奮闘する物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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