笑いのルーツここにあり? 大坂を描く「名所絵」展が開催

美術品だけでなく、文献や古文書も並べて展示しているので見ごたえたっぷり
江戸時代の大坂(大阪)を描いた「名所絵」を通じ、当時の人々の生活や価値観をたどる展覧会『~浮世絵師たちが描く~ 絶景!滑稽!なにわ百景!』が、4月23日より「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)でスタートする。
同展では、浮世絵シリーズとして有名な『浪花百景』などの名所絵や滑稽絵、図巻など234点を5つのテーマごとに展示。そのなかでも特に見どころなのは、浮世絵師・歌川芳梅と歌川芳豊による錦絵シリーズ『滑稽浪花名所』だ。
その内容は下ネタや武士・僧侶への風刺をはじめとし、なかには過激すぎるあまり「笑って大丈夫なのだろうか・・・」と、つい心配になってしまう作品も。現代の価値観とは異なった「笑い」を通して当時の人々が何におかしさを感じていたのか、その作品やを当時の社会背景を通して考えるのも同展の醍醐味だ。
また、大坂で活動していた絵師・耳鳥斎による『地獄図巻』は、可愛らしいタッチで「二十六の職業にまつわる地獄」が描かれたギャップが魅力的。こちらは前期・後期で展示替えがおこなわれ、前期で公開する部分は少しハードな描写があり、これまで展示される機会が少なかったそう。
「笑い」を切り口にした名所絵は江戸や京都でも描かれたものの、大坂の名所絵は特に評価が高いという。そんなお笑いの街・大阪のルーツを感じられるような同展の開催期間は、4月23日から6月5日まで(会期中は一部展示替えもあり)。入場料は、一般1000円、小中生は無料。
取材・文/つちだ四郎
『~浮世絵師たちが描く~ 絶景!滑稽!なにわ百景!』
日程:4月23日(土)~ 6月5日(日)
時間: 9:30~17:00 ※休館日は火曜
会場:大阪歴史博物館 6階(大阪府大阪市中央区大手前4-1−32)
料金:一般1000円、高大生700円、小中生無料
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