お笑いコンビ・祇園、育休を経て「今しかできないことを」

2022.4.26 20:15

お笑いコンビ・祇園(左から木﨑太郎、櫻井健一朗)

(写真4枚)

国連が掲げた「SDGs(持続可能な開発目標)」をテーマにしたネタで競う『SDGs-1グランプリ 2021』で優勝した、お笑いコンビ・祇園。そこで、「SDGs17の目標」のひとつである「パートナーシップで目標を達成しよう」になぞって彼らに話を訊いた。

取材・文/岩本

■結成14年目に突入…祇園のスタイルは「常に試行錯誤」

木﨑はスーツを新調。黒を基調に、トレードマークだった金色はアクセント程度と、落ち着いた雰囲気に

──NSC大阪で出会って意気投合。2008年のコンビ結成から、関係性を築こうと何か意識してきたことはありますか?

櫻井:がんばってコンビの仲を・・・みたいに考えたことはないですね。若いときは「なんやねん!」って思うこともありましたけど、30代になってからは喧嘩も一切ないですし。そうしようと思ったというより、自然とです。

木﨑:喧嘩も覚えてるのは1回だけで、それも何のネタするのかっていう、お笑いに関することですね。

──木﨑さんはナルシストキャラで金色のスーツがアイコンでもありました。櫻井さんは過去のインタビューで木﨑さんに対して、「何でも素直にのびのびやってくれたらいいと思えるようになった」とおっしゃっていましたが、昔は思うことがあったんでしょうか。

櫻井:全然ありましたよ。それこそ、ナルシストキャラのときは、全部の受け答えをそうしてほしいと思っていました。でも、人から「こうしてほしい」って言われてやることって、お客さんに伝わるんですよね。この人言わされているというか。今は自分の思っていることを大事にしてほしいって思っています。

木﨑:もともとナルシストな部分はあるので、それを全面に出してやってたんですけど、あるとき「俺、ここ1年、かっこつけたことしか言ってないやん!」って思って(笑)。ボケてもない、ツッコんでもいない自分が嫌になって、そこからはあんま考えんように、思ったまま言うようになりましたね。

櫻井:僕らはいろいろ(スタイルが)変わってきたんで、常に試行錯誤というか・・・ブレブレですよ(笑)。

──昨今は「炎上しない桃太郎」など、時代感覚を取り入れた内容の漫才も好評です。ネタ作りでは、どんなことを意識していますか?

櫻井:4〜5年前くらいからは、テーマとか導入部分を決めて、2人で話しながら作っていく感じです。

木﨑:どっちかが書いてやるよりも、めちゃくちゃ効率が良くなりました。2人やとその場で生まれることもありますし。あとは、「絶対ちゃうやん」っていう話題は避けようと。僕らは30代なので、年相応の言葉でやろうと思っています。

櫻井:僕、SNSのコメントとかに「ん?」って思うことが多くて、それがネタの参考になるときもあります。「桃太郎」のネタも、「ええやん、そんなこと言わんでも」っていうのが裏テーマとしてあって。裏を返すと世間に皮肉を言っているような感じなんです。みなさんにバレてると思いますけど(笑)。

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