【鎌倉殿】「全部大泉のせい」佐藤浩市演じる広常の最期に大反響

謀反を企てる御家人たちに「兵は少なめに」と助言する上総広常(佐藤浩市) (C)NHK
三谷幸喜脚本・小栗旬主演の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。4月17日放送の第15回「足固めの儀式」では、源頼朝(大泉洋)を追放しようとする御家人たちを、義時が必死に阻止する姿が描かれたが、その衝撃の結末に「神回」との声も上がった(以下、ネタバレあり)。
木曽義仲(青木崇高)との対決を渋る御家人たちは、文覚(市川猿之助)の提案で「足固めの儀式」という子どもの祝の儀式をでっち上げ、その場で頼朝の家族を人質に取る作戦に出る。しかしそのことを知った義時が、攻めてきた和田義盛(横田栄司)らを懸命に説得。畠山重忠(中川大志)の機転もあり、その場を納めることに成功する。
しかしこの謀反に対して、誰にも罰を与えないのは示しがつかないということで、大江広元(栗原英雄)が上総広常(佐藤浩市)を見せしめとして討ち取ることを進言。
広常は広元の提案であえて謀反側に付いていたが、これは力の大きすぎる広常を排除するための、頼朝と広元の計略だった。悲劇をなんとか止めようとする義時。しかしまったく打つ手がなく、広常は御家人たちの目の前で、梶原景時(中村獅童)に誅殺される──。
■ 一夜明けても続く、佐藤浩市への絶賛の声
三谷幸喜が朝日新聞の連載『三谷幸喜のありふれた生活』内で「前半のクライマックス」と予告していた通り、すべてが丸く収まるかと思ったら一瞬で悲劇に振り切れる、あまりにもドラマティックな展開。頼朝の弟・阿野全成役で出演している新納慎也も自身のツイッターで、「なんて回だ・・・なんとも・・・心が痛い。でもこれは『神回』だ!!」と、興奮気味にツイートしたほど。
広常を演じた佐藤浩市は、三谷の初大河作品となった『新選組!』(2004年)でも、主人公たちの成長のために暗殺される、芹沢鴨を好演。SNSでは「18年ぶり2回目の壮絶な最後」「なんで三谷幸喜はすぐ佐藤浩市を組織を固めるための生贄にしてしまうん・・・?」「三谷大河の中程の見せ場、惨殺される佐藤浩市」などの、ツッコミのような言葉が次々と上がった。

しかし無骨ながらも愛嬌のある広常は、カリスマ性と人間臭さをあわせ持つ役をさせたら絶品の佐藤が演じたからこそ、放映後に「#上総介を偲ぶ会」なんてハッシュタグが立ち上がるほど、絶大な支持と退場を惜しむ声が殺到したのだろう。
絶命してもなお、目をカッと見開いたままの壮絶な死に顔によって、このあと修羅の道を歩んでいく義時の覚悟を「足固め」。『新選組!』に続いて、見事に主人公の成長の礎(いしずえ)という大役を演じきった。
■「頼朝嫌い」「全部大泉のせい」がトレンド入り
さらに死後、頼朝の武運を願う文が出てきた(これは実話!)下りでは、「追い打ち掛けて泣かせてくるの卑怯。義経の戦法かよってくらい卑怯」「こんなときに一生懸命書いた手紙出てこないで」と、号泣したことをカミングアウトする視聴者が続出。「頼朝嫌い」「全部大泉のせい」が一晩明けてもトレンド入りするなど、ターニングポイントにふさわしい反響を読んだ回だった。
『鎌倉殿の13人』の放送はNHK総合で毎週日曜夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夜6時からスタート。24日放送の第16回『伝説の幕開け』では、ついに義経(菅田将暉)が率いる頼朝側の軍勢と、義仲が直接対決する様が描かれる。
文/吉永美和子
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