大阪市・第7波に備え保健所強化、陽性者1日1万人に対応

2022.4.8 11:15

大阪市の定例会のフリップより(4月7日・大阪市役所)

(写真3枚)

大阪市が新型コロナ第7波に備え、1日あたり1万人の陽性者に対応できるよう保健所の体制を準備。4月7日の定例会見で、4月中は必要に応じて人員の増員を一部先行開始し、5月初旬には本格稼働させることが発表された。

第6波の陽性者は市の想定(1日1700人)を大きく上回り、1日あたり7000人以上発生。これにより保健所の業務はひっ迫し、コロナ関連のコールセンターでの受電率低下や、業務が遅れるなどさまざまな問題が生じた。

今回の保健所体制の強化では、第6波時に70回線だったコールセンターに250回線を増設。看護師などによる専門相談を最大70回線、事務職による一般相談を最大250回線と、より適切な対応を可能にするという。

さらに、保健所業務を抜本的に見直し、ICTを活用することで迅速化・効率化。また、発生届け処理といった事務のアウトソーシングや派遣看護師の増強などもおこない、次の波に備える。

今回の体制強化について松井一郎市長は、「従来のオミクロンよりも変異型は感染力が強いといわれてる。これまでの枠を超えた外注範囲を見直し、1万人まではなんとか速やかな対応ができる組織体制を5月初旬につくる」と説明した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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