俳優・鈴木浩介がミステリーに挑む「余白の魅力を楽しんで」

舞台『奇蹟』に出演する俳優・鈴木浩介(4日・大阪市内)
ドラマ『ライアーゲーム』や『ミステリと言う勿れ』などで知られる俳優・鈴木浩介が出演する舞台『奇蹟』。4月13日開幕の大阪公演前におこなわれた取材会で、鈴木が同作への意気込みや見どころについて語った。
同作は劇作家の北村想が描き、寺十吾が演出を手がけるミステリー物語。記憶を失い、依頼者すらもわからなくなってしまった探偵が、彼のバディである医師と迷いの森に入っていく不可解なストーリーだ。
鈴木が務めるのは井上芳雄演じる主人公のバディ・縦鉾寸心(たてほこすいしん)役で、「本については『戸惑い』しかなかったですね(笑)。まず物語が迷っているのですが、その部分を解き明かさなくても楽しめる作品となっていて、あえて余白が残っています。演者もその余白を残しながら演じて、『余白の魅力』といいますか、そこをお客さまには楽しんでいただけたら」と語った。
鈴木が何度も口にする「余白」とは、作品を書いた北村氏の「いたずら心」、そこにプラスされる寺十氏が演出する「笑いの要素」から生み出されるという。子ども時代に図書館でミステリー小説を開いたときのような「どこか懐かしいノスタルジー」と、北村氏は同作について話していたそうだ。

「ミステリーとして1本筋が通っていなくても、劇場に楽しめる空間があるっていうことが大事かなと。作品をミステリーと捉えて楽しむっていうより、体感型のアミューズメントパークっていう感じで観ていただけるのではないかな・・・と、これはお客さんが入って初めて分かったことです」と、東京公演では手応えも感じたという鈴木。
10日までの東京公演が終わると、次なる地は大阪。意気込みとして「公演ができていること自体が『奇跡』ですし、お客さんが居てくれてることに勇気を感じていて、今はそれを楽しんでいます。スタッフ、キャスト、お客さんと一緒に手を繋いで乗り越えていきます」と期待を込めた。
舞台『奇蹟』は4月13日〜17日まで「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて、チケットはS席1万円ほか。
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