カムカムエヴリバディ第19週振りかえり・1992ー1993

2022.3.11 08:15

五十嵐からあることを言われるひなた(川栄李奈)(C)NHK

(写真5枚)

ラジオ英語講座を軸に3世代にわたる女性の人生を描く、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)。3月12日は「1992ー1993」と題した第19週(3月7日〜3月11日放送)を振りかえる。

「条映太秦映画村」の職員として働くヒロイン・ひなた(川栄李奈)は、映画村の来場者数を増やそうとお化け屋敷を企画する。お化け屋敷は大盛況で、仕事が減ってきている大部屋俳優たちの仕事を繋ぐこともでき、企画は成功を収める。

しかし、ひなたの恋人の五十嵐(本郷奏多)は現状に不満げで、自身が俳優として成功できないことに焦りをにじませていた。五十嵐と一緒に暮らすことを望むひなたは、五十嵐と一緒ならばどんな状況に置かれても構わないと伝えるが、五十嵐からは「今はまだ結婚できない。大部屋のままじゃ、だめなんだ」と告げられてしまう。

その後、女優の美咲すみれ(安達祐実)が時代劇『破天荒将軍』で共演した俳優・星川凛太朗(徳重聡)との結婚を発表し、ひなたは複雑そうな表情を浮かべる。一方で五十嵐は、師匠である虚無蔵(松重豊)に憤りをぶつけるも、「日々鍛錬し、いつ来るともわからない機会に備えよ」「いとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず」と説かれるのだった。

それからまもなくして、ひなたの弟・桃太郎(青木柚)が誕生日を迎え、五十嵐も交えて家族で夕食を食べることとなる。しかしいつになっても五十嵐は現れず、ひなたは心配する。その頃、五十嵐は約束を破り、居酒屋でやけ酒をあおっていた。そこへすみれと星川凛太朗の夫妻が訪れて、五十嵐は酔った勢いで星川に悪態をついてしまう。

後日監督から呼び出された五十嵐は、その責任を取るため向こう1年間『破天荒将軍』に出演できなくなってしまう。五十嵐は役者をやめて東京に戻り、父が経営する会社で働くことを決める。それでも役者を続けるよう強く励ますひなたに、五十嵐は愛を伝えながらも、「もう一緒にはいられない」「ひなたが放つ光が俺には眩しすぎるんだ」と、別れを告げるのだった。

ひなた(川栄李奈)にあることを告げる五十嵐(本郷奏多)(C)NHK

ショックで泣きながら夜を明かしたひなたは、自分のせいで五十嵐を追い詰めてしまったと悔やんでいた。傷心のひなたに、母・るい(深津絵里)は『On the Sunny Side of the Street』を歌い、「ひなたの道を歩けますように」という思いを込めて名前をつけたことを明かす。

一方、ひなたの父・錠一郎(オダギリジョー)は「条映」を去ろうとする五十嵐を訪ねていた。トランぺッターとして活躍しながらも、夢を諦めた過去を五十嵐に明かす錠一郎。錠一郎とるいは、思い悩む五十嵐とひなたに「ひなたの道を歩けば、人生は輝くよ」と、それぞれエールを送るのだった。

いよいよ本格的な時代劇存続の危機が到来し、ひなたは来場客を増やそうと外国人観光客をターゲットにした「映画村ツアー」を企画する。しかし上司の榊原(平埜生成)の反応は今ひとつ。かつての虚無蔵の「時代劇を救ってほしい」という言葉が、ひなたの心に重く響いていた。そしてひなたは、るいが外国人客に英語で接客する姿を目にしたことをきっかけに、英会話教室に入会することを決めて・・・。

本作は、朝ドラ史上初となる3人のヒロインが昭和から令和にかけての100年が描かれる家族の物語。上白石萌音演じる初代ヒロイン・橘安子から、深津絵里演じる2代目ヒロイン・るい、そして川栄李奈演じる3代目ヒロイン・ひなたへと物語が紡がれていく。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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