カムカムエヴリバディ第18週振りかえり・1984ー1992

2022.3.4 08:15

五十嵐にあることを言うひなた(川栄李奈)(C)NHK

(写真5枚)

ラジオ英語講座を軸に3世代にわたる女性の人生を描く、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)。3月5日は「1984ー1992」と題した第18週(2月28日〜3月4日放送)を振りかえる。

リメイク映画『妖術七変化!隠れ里の決闘』の敵役となる左近役のオーディションで、いよいよ殺陣の披露が始まる。「条映太秦映画村」の職員であるヒロイン・ひなた(川栄李奈)は、サンタ黒須と名乗る振付師(濱田岳)とともにその様子を見守っていた。

審査はペアでおこなわれ、いよいよ大部屋俳優の五十嵐(本郷奏多)と、オリジナル作で左近役を演じた伴虚無蔵(松重豊)の番となる。すると突然、主演の二代目桃山剣之介ことモモケン(尾上菊之助)が、「ひとつ私がお相手しましょう」と虚無蔵の相手役を買って出る。

モモケンは、20年前に父である初代・桃山剣之介が虚無蔵を左近役に選んで以来、ずっとわだかまりを抱えていた。長らく望んでいた虚無蔵との手合わせを終えると、「私は私の左近を探しにきたんです」「あんたに頼ったんじゃ、父は超えられない」と決意を新たにする。

また虚無像も、初代モモケンの遺作でありながら駄作と評された同作で、左近役に抜擢されたことを長らく思い悩んできた。しかし「父は役者としてあんたに一目置いていたんです」とモモケンから告げられたことで、積年の苦悩が晴らされたのだった。

向かい合って話す虚無像とモモケン。左から、伴虚無像(松重豊)、畑野(三谷昌登)、轟強(土平ドンペイ)、桃山剣之介(尾上菊之助)(C)NHK

オーディションが終了すると、ひなたはモモケンから「話がしたい」と呼び止められる。父親に対し複雑な思いを抱えていたが、かつて小学生のひなたが差し入れした回転焼きのおかげで気持ちが楽になったと語るモモケン。その事実を打ち明けられたひなたは、家業の「大月」の回転焼きを誇りに思う。

しばらくして、ひなたが住む商店街をサンタ黒須が訪れる。サンタはモモケンと親交が深く、勧められた「大月」の回転焼きを食べにきたのだという。しかし、ひなたの母・るい(深津絵里)が父・錠一郎(オダギリジョー)から名前を呼ばれる様子を目にしたサンタは、呼び起こされた姪・るいとの古い記憶とともに「るい・・・」と呟くも、そのまま姿を見せずに行方をくらましたのだった。

あかね通り商店街にて振付師のサンタ黒須(濱田岳)と話すひなた(川栄李奈)(C)NHK

オーディションの結果が発表され、五十嵐は左近役は逃すも別の役で抜擢される。一方でひなたは女優・美咲すみれ(安達祐実)の付き添い役を任されることになる。すみれは映画村のステージで茶道家役をすることになり、作法を身につけるため茶道家の娘・一恵(三浦透子)の指導を受けることとなったのだ。

ひなたは、仕事後も酒の席ですみれの愚痴に付き合わされたりと、忙しさに追われて五十嵐とも会えない日々が続く。そんなある日、稽古に嫌気がさしたすみれと映画村職員の榊原(平埜生成)が衝突。一恵の母・一子(市川実日子)の仲裁もあり事なきを得たものの、ひなたは連日の疲れもあり、意気消沈しながら帰宅する。

すると、「大月」の前にはひなたの帰宅を待っていた五十嵐の姿が。撮影に向けて稽古に勤しむ五十嵐も、突然ひなたが姿を見せなくなったことで気もそぞろだったのだ。思わず弱音を吐くひなたを、五十嵐は「ちゃんと毎日顔見せろ。寂しいだろ、ばか」と抱きしめるのだった。

そして、ついに映画『妖術七変化!隠れ里の決闘』のリメイク版が完成する。上映中の映画館へ一緒に出掛けたひなたと五十嵐は帰宅後も興奮が冷めやらないでいた。そして夏祭りの日、五十嵐からのプロポーズを思わせる告白でふたりの思いは通じ合う。

それから月日が流れて1992年(平成4年)、時代は昭和から平成へと移り変わり、ひなたは27歳となる。変わらず「条映太秦映画村」で働くひなただが、時代劇や映画村を取り巻く環境は大きく変化していて・・・。

本作は、朝ドラ史上初となる3人のヒロインが昭和から令和にかけての100年が描かれる家族の物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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