京都のお寺から「六猫お守り」、可愛さの奥に深い理由があった

2022.2.23 17:15

「六瓢のお守り」にヒントを得たという「六猫お守り」

(写真8枚)

「2(にゃん)」が6つ揃い、スーパー猫の日と呼ばれた2022年2月22日。そんな記念すべき日に、「因幡堂(平等寺)」(京都府下京区)から「無病(六猫)守り」が登場し、多くの猫好きが訪れた(初回授与分は約2時間で終了したとのこと)。

病気の治癒などを祈願する「薬師如来」が本尊の「因幡堂(いなばどう)」では、実は以前からインコや文鳥をモチーフにしたお守りや、犬や猫の御朱印帳を出しているとか。住職の大釜諦順さんに「六猫」お守りを出すことになった経緯や、動物モチーフのお守りを作るワケについて訊いた。

■ 「かわいらしいな」と思えるお守りを作りたかった

──今回、2022年2月22日に猫のお守りを出すこととなった経緯を教えてください。

2021年の夏頃に決まり、完成したのが2月ごろで・・・「それなら2月22日に合わせよう」ということに。たまたまですが良いタイミングとなりました。

「無病(息災)」と「六猫」をかけて、6匹の猫たちが描かれています。実は3月あたりに犬のお守りも販売する予定でして・・・犬のお守りは猫とは異なり、日本犬・洋犬の2種類をモチーフに考えています。

──それは犬好きの方々にもうれしいニュースですね。「因幡堂」さんでは鳥のお守りも有名ですが、なぜ動物にちなんだお守りを作るようになったんでしょうか?

数年前、参拝に来られた方から「小児病棟に飾れるようなお守りはありませんか」と聞かれたことがきっかけで生まれました。その方は、病院のベッドにお守りがぶら下がっている様子に違和感を覚えたそうです。

うちは古くからがん封じの信仰を集めてきたお寺なのですが、やはり病院では「がん封じ」と書かれたお守りは敬遠されます。ほかの人が見ても「かわいらしいな」と思えるお守りということで、動物をモチーフにすることが決まりました。

丸いフォルムが可愛らしい鳥のお守りは「無病息災」のご利益が

──なるほど。最初に作られたお守りで鳥が選ばれたのはなぜでしょうか。

実は、当初は猫や犬にしようと考えていました。そのうち病気が「飛んでいく」という意味をこめて「鳥がいいのでは」ということになり、さらに「幸せが来る」で「in 幸(こう)」というネーミングから「インコ」に決まりました。

はじめはインコ柄が2種類だけだったのですが、飼い主さんからの要望もあり、文鳥の4種類が加わりました。本来想定していた使われ方とは異なる広まり方となり、それもいいのかなと。「自分が飼っている鳥のお守りはないか」という問い合わせも増えました。

──だから鳥のお守りシリーズは種類が豊富なんですね。干支の御朱印帳などデザインが秀逸ですが、どなたの案なのでしょうか。

今回の「六猫」お守りは、境内で毎月おこなう『手作り市』に出店している猫好きの作家さんにデザインをお願いしました。そしてインコや文鳥のお守りは、鳥の特徴に詳しい獣医の娘に。

やはり、動物が好きな人がデザインを手がけるのと、そうでない人がデザインするのでは微妙に違いが出てしまいます。「とりあえず猫のお守りだからこれでいいや」というような気持ちは、猫好きの人に伝わってしまうもの。

お守りは、持ち主が気持ちを安らかにするためにあるので「なにか違う」と思われてしまうと、そこで終わり。ほかのお寺で動物を使ったお守りが少ないのも、そのあたりの難しさがあるのかもしれません。

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